実は全国4位の農業県である千葉県ですが、記録的な大雨によって、特産の落花生や収穫直前のコメなどに甚大な被害が出ています。

千葉市にある農産物の直売所。品ぞろえに“異変”が起きていました。

記者
「まさにいま、千葉県では収穫時期だというキュウリとミニトマトですが、きょう並んでいるのは宮城県産と山形県産です」

いつもは地元の農産品であふれますが、きょうは他県の作物が目立ちました。

下田農業ふれあい館 店長 鳥海智香子さん
「寂しい、ちょっと悔しいですよね。だって、やっぱり地元のものを食べたいじゃないですか」

千葉県を襲った記録的な豪雨では、東京ドーム123個分の水田や畑が浸水しました。そのなかで最も被害が大きいとみられるのが、コメです。

千葉市でコメ農家を営む林さん。田んぼを案内してくれました。

コメ農家 林裕さん
「うわ、すごいわ…。そこの斜面ですよね、その分(の土砂)が流れて入った感じになります。そこに少しあると思うんですけど、(稲が)完全に埋まっています」

田んぼには大量の土砂が流れ込みました。道がふさがってしまったため、この先の田んぼには近づけないといいます。

コメ農家 林裕さん
「あと2、3週間(大雨が)遅ければ、刈れた。何も言えませんね。しょうがないしかないです、天災なので」

また、千葉県が生産量1位を誇る「にんじん」も被害は深刻です。秋冬の収穫に向けて作業を始めたばかりでしたが…

繁田楽農園 繁田吉雄さん
「(8月)10日に種をまいたんだけども、13日の大雨で畑が固まって、発芽ができなくて」

大雨によって土が固まってしまったため、種をまき直すことに。50年農家をやってきて、初めてのことだといいます。

そして、千葉の名産品の被害も懸念されています。広がるのは、落花生の畑。一見、問題ないように見えますが…

落花生などを生産 林誠悟さん
「青みがかっているのとか、こんなのはだめですね」

本来なら土の中にある落花生がむき出しとなり、変色してしまっています。

落花生などを生産 林誠悟さん
「これはもうダメです。出荷する前に腐ってダメですね」

きょう、農業被害を視察した鈴木農林水産大臣は、被害の把握をしたうえで、支援を急ぐとしています。