中国で、東シナ海での漁が解禁されました。過去には、漁船が沖縄県の尖閣諸島周辺に押し寄せたこともありますが、今年は目指すのでしょうか。
記者
「多くの漁船が縁起物の爆竹を鳴らしながら出港していきます。数百隻はいるでしょうか。すごい数です」
3か月半ぶりに東シナ海の漁が解禁された中国。福建省からはおよそ8000隻の漁船が出港しました。
漁師
「漁が解禁して嬉しいです。お金を稼げるからです」
ただ、漁が解禁された海域には尖閣諸島も含まれ、10年前にはおよそ300隻の中国漁船が押し寄せ外交問題にもなりました。
近年は目立った動きはありませんでしたが、今年は不穏な動きが。
これは、国営メディアが公開した尖閣諸島は「中国の領土」だと主張するドキュメンタリーです。
中国国営メディア放送
「こちらは日本国海上保安庁である。尖閣諸島は日本の領土である。貴船の主張は受け入れられない」
「釣魚島(尖閣諸島)と付属島嶼は古来、中国固有の領土である」
日中関係が冷え込むなか、日本に圧力をかける狙いがあるものとみられます。
また、アメリカメディアは、今年1月に東シナ海で1400隻以上の漁船が300キロメートル以上、壁のように並んだと報道。準軍事組織「海上民兵」を動員する訓練で、敵を妨害するためのものではとの見方を伝えています。
記者
「多くの漁師たちがすでに乗船していますね」
出港の準備を進めていた漁船で尖閣諸島を目指すか聞いてみると…
漁師
「(Q.尖閣諸島に行きますか)行きません、(当局に)船の位置をモニタリングされているので。決められた範囲のなかで漁をしています」
実際に行くかどうかは分かりませんが、地元当局は尖閣周辺などを念頭に「敏感な海域での管理を強化する」と漁船を取り締まる考えを示しています。専門家は…
防衛研究所 増田雅之 中国研究室長
「(漁船が尖閣に押し寄せるなどの)動きを一方的にエスカレートさせることで、新たな日本側あるいは日米の動きを招くということ。これは回避したいという思いはあるのではないか」
しかし今後、「圧力を強めるべきという中国の論調が高まるおそれもある」とも指摘していて、中国との緊張関係は今後も続くことになりそうです。
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