AI半導体メーカーの米セレブラス・システムズの株価が12日の時間外取引で急落した。この日発表した4-6月(第2四半期)決算で、ハードウエア部門の売上高が減少し、斬新な設計の半導体を搭載したコンピューターの販売拡大に時間を要していることが示された。

発表資料によると、4-6月期のハードウエア売上高は前年同期比23%減の5410万ドル(約86億円)となった。一方、自社技術を使ったAIコンピューティング能力を提供するクラウド部門の売上高は1億2600万ドルと、約4倍に増えた。

決算発表を受け、セレブラスの株価は通常取引終了後の時間外取引で一時約14%下落した。

今回の決算は投資家にとって強弱入り交じる内容となった。セレブラスの株価は5月の新規株式公開(IPO)以降、42%上昇していた。AI半導体でエヌビディアに挑む企業として自社を位置付けてきたが、現在はクラウドコンピューティングが最大の収益源となっている。

アンドルー・フェルドマン最高経営責任者(CEO)は、受注品の納入や売上高を認識する時期という点で「ハードウエアは振れが大きくなる」としたうえで、「それがこのビジネスの性質だ」とインタビューで述べた。

顧客が新たなコンピューティングシステムを設置するのに必要なデータセンターのスペースをまだ確保できていない場合もあるという。

他の半導体・ハードウエアメーカーでは、直近四半期の売上高が力強い伸びを示した。アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は売上高が50%増加し、インテルも25%の増収となった。セレブラスは顧客開拓や自社技術の売り込みで比較的初期の段階にあり、ハードウエア売上高は予測しにくくなっている。

フェルドマン氏によると、セレブラスは引き続きハードウエアシステムとデータセンターサービスの双方を販売する方針だ。

7-9月(第3四半期)の売上高は市場予想を上回る見通しだ。セレブラスによると、7-9月期の売上高は約2億1500万ドルとなる見込み。市場予想平均は2億1200万ドルだった。粗利益率の見通しは約38-40%で、市場予想平均の36%を上回る。

セレブラスによると、通期売上高は8億8000万-8億9000万ドルとなる見通し。従来予想は8億5500万-8億6500万ドル。アナリスト予想は8億6760万ドルだった。

また、セレブラスは2027年に売上高を3倍超に拡大する計画だ。

4-6月期の売上高全体は前年同期比74%増の1億8010万ドルだった。1株当たりの損益は2.98ドルの赤字となった。

セレブラスの最大の売りは、高性能プロセッサーへの新たなアプローチだ。通常は複数の半導体部品の製造に使われる円盤状のシリコンから、一つのチップを作り出す。

セレブラスは自社技術の実用性を実証するため、コンピューティング能力をサービスとして外部提供するデータセンターを整備してきた。現在はデータセンター、特にAI向け施設の不足が追い風となっている。

原題:Cerebras Shares Tumble After Sales Decline at Hardware Business(抜粋)

(3段落目以降に最新の株価や通期売上高の見通しなどを追加して更新します)

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