アリババグループ・ホールディングの蔡崇信会長が支援する投資会社ブルー・プール・キャピタルは7月、ヘッジファンド戦略への投資を目指すファンドの初回募集で、3億ドル(約480億円)を調達した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

この新ファンドは「ハーバーサイド」シリーズ第2弾で、ブルー・プール・キャピタルによる外部からの資金調達の一環。ハーバーサイドは年末までに5億ドルの調達完了を目指しているという。非公開情報だとして匿名を条件に複数の関係者が語った。

これらの関係者によれば、超富裕層や機関投資家を顧客として呼び込んでいる。ブルー・プールは2024年、ヘッジファンドやプライベートクレジットファンドに投資する最初のハーバーサイドファンドで約5億ドルを調達している。

ブルー・プールはハーバーサイドのほか、「リバーサイド」と呼ばれるプライベートエクイティー(PE=未公開株)ファンドも運用している。事情に詳しい関係者1人が3月に明らかにしたところでは、同ファンドは10億ドルを調達した。

ブルー・プールに電子メールでコメントを求めたものの、回答はなかった。

ブルームバーグ・ニュースが確認したマーケティング資料によると、中国版インスタグラムと呼ばれるSNSアプリ「小紅書(レッドノート)」の運営企業も、このPEファンドの投資先企業に含まれている。

複数の関係者によると、ブルー・プールは、ヘッジファンドやPE、ベンチャー、プライベートクレジット、上場株式など幅広い資産クラスに投資する主力戦略を運用してきた。資料によると、蔡氏の資金を運用するこの主力戦略は、PE戦略を含む一部の外部向けファンドに立ち上げ資金を提供している。

地政学的情勢が不安定な中、資産分散や市場の変化に迅速に対応する能力を求める資産保有者の間で、ヘッジファンドの人気が高まっている。アジアでは、シンガポールの政府系ファンドGICが、今後3年間でヘッジファンドへの投資を300億ドル積み増す計画だ。

ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、蔡氏(62)の資産は98億ドルとなっている。

原題:Joe Tsai-Backed Blue Pool Lures $300 Million for Hedge Fund Bets(抜粋)

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