10日の外国為替市場で円は対ドルで157円台後半と、前営業日夕から円高で推移。弱い米雇用統計を受けたドル売りが残る一方、中東情勢や、当局の為替介入への警戒感後退が円の上値を抑えている。

イランのアラグチ外相は9日、ホルムズ海峡の通航再開に向けた米国との直接協議は現時点で不可能との認識を示した。トランプ米大統領は、イランが経済苦境で姿勢を軟化させるまで待てるとの考えを示した。

みずほ銀行国際為替部の長谷川久悟マーケット・エコノミストは電話取材で、イランが強硬な姿勢をとる中、「ドルは先週のようにじり高となるだろう」とみる。日本時間7日夜に発表された7月の米雇用統計は雇用者数が予想外に減少したが、「利上げ期待の消失には十分でない」と話す。

SBI FXトレードの上田真理人社長は、高市政権は「積極財政から心変わりしておらず、消費減税の財源も明確でないため円の信認が戻っていない」と語る。きょうは実需のドル買いがどの程度出るか、ドル・円の158円の重さに注目だとしている。

債券

債券は米金利低下を受けて上昇する見通し。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介シニア債券ストラテジストは、きょう発表される日本銀行の金融政策決定会合の「主な意見」に着目。タカ派的な内容になれば、2年債、5年債は「若干買い進めづらい」と述べた。

日銀は物価上振れリスクの顕在化による経済への悪影響に警戒感を強めており、追加利上げを巡る意見が注目される。

先物の夜間取引で中心限月9月物は7日の日中取引終値比19銭高の127円17銭で終えた。鶴田氏の先物の予想レンジは126円95銭-127円25銭、新発10年債利回りは2.77-2.8%(7日は2.795%で終了)。7日の米10年国債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低い4.65%程度。

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