米国の消費者物価指数(CPI)は6月に前月比で6年ぶりに低下したが、7月は上昇に転じるものの、伸びは小幅とみられる。イラン戦争を背景に最近強まっていたインフレ圧力が和らぐことを示す動きとなる。

注目度の高いCPIは、6月の前月比0.4%低下から、7月は0.1%上昇となったもようだ。米労働統計局(BLS)の12日発表前に、ブルームバーグがエコノミストを対象に実施した調査の予想中央値で示された。

燃料と食品を除くコアCPIは前月比0.2%上昇となるようだ。コアCPIは2025年7月と比べ2.5%上昇と予想され、前年同月比の伸びとしては2月以来の小ささとなる見込みだ。

7日に発表された弱い7月の米雇用統計に続き、物価上昇の鈍化は米連邦準備制度理事会(FRB)のインフレ懸念を幾分和らげる可能性がある。7月下旬の連邦公開市場委員会(FOMC)会合では3人のメンバーが利上げを支持し、金利据え置きに反対票を投じていた。

CPI統計では、2月末に米国とイランの戦争が始まった直後の数カ月に強まっていたエネルギー関連の物価上昇圧力が和らいだことが示される公算が大きい。

小売りガソリン価格は7月前半に約4カ月ぶりの安値まで下落した後、同月中にガロン当たり4ドルを再び上回った。ジェット燃料価格が落ち着いたことで、航空運賃が低下したことも示される可能性がある。

ブルームバーグ・エコノミクス(BE)のアナ・ウォン、トロイ・デュリー、イライザ・ウィンガー3氏は、「CPI統計は極めて重要だ。われわれはコア指数の前年同月比上昇率が2021年3月以来の低水準になる可能性を見込んでいる。そうなれば、インフレは5年間にわたり目標を上回っているため、FRBは抜本的な措置を取る必要があるというFOMC内のタカ派の間で広まっている主張が揺らぐことになる」と指摘した。

最近のインフレ加速は、これまでのところ景気をほとんど減速させていない。14日に発表される7月の小売売上高は、安定した伸びとなり、消費の底堅さ持続が示されると予想されている。同日発表の8月のミシガン大学消費者マインド指数は、3カ月ぶりに低下するとみられている。

原題:US CPI to Show Inflationary Pressures Cooling Some: Eco Week(抜粋)

--取材協力:Brian Fowler、Monique Vanek、Robert Jameson、Ott Ummelas、Anthony Halpin、Beril Akman.

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