(ブルームバーグ):米宇宙開発企業スペースXの株価が6日の米株式市場で上昇した。内部関係者が保有する9億1150万株のロックアップが解除され、売却可能となったが、取引の中で消化された。
この日ロックアップが解除された株式は、合計約1000億ドル(約15兆8000億円)に相当する。朝方は上下に振れたが、引けにかけて上げを拡大し、終値は6.1%高となった。
出来高は2億5500万株を超え、活発に売買された上場後1週間以降で最も多かった。前日は上場後初の決算発表でAI投資が予想以上に膨らんでいたことが嫌気され、株価は14%下落していた。ただ、ウォール街のアナリストは概して強気の見方を維持している。
上場以来、スペースXの株価は乱高下しているものの、初期投資家や長年勤務する従業員の多くは、公開価格の135ドルを大きく下回る株価水準でも含み益を抱えている。
サクソ・マーケッツのチーフ投資ストラテジスト、チャル・チャナナ氏は、「活発な出来高を見ると、一部の初期投資家が実際に売却した可能性が示唆される。しかし、それでも株価は上昇した。その売り圧力を吸収できるだけの需要があったということだ」と指摘。
「決算は本質的に弱かったわけではない。株価が公開価格を下回って推移していることから、内部関係者の多くは、現時点では魅力的な売却機会ではないと判断したのだろう」と述べた。
今回のロックアップ解除により、スペースXの浮動株数は6億3900万株から、15億5000万株へと増加する。
新規株式公開(IPO)に際し、またはその後にスペースX株を購入した株主は、今後も予定されているロックアップ解除による売り圧力に直面することになる。
バーンスタインのアナリストは、この解除スケジュールについて、「上場から180日後に1回のロックアップ解除が設定されていることが一般的だが、スペースXは主要な解除が9回も設定され、まれに見る複雑な仕組みだ」との見解を示した。
解除予定の終盤に当たる2027年6月には、イーロン・マスク氏が保有する64億株のクラスA普通株が売買可能になる。
原題:SpaceX Shares Climb After $100 Billion Insider Lockup Expires(抜粋)
--取材協力:Cecile Vannucci.
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