アメリカ国民が、トランプ大統領への評価を下す中間選挙まで3か月を切りました。野党からは泥沼化するイラン情勢について、トランプ氏と対立する意見を持つ候補が登場し、有権者の注目を集めています。
アメリカのオリンピック選手たちの表敬訪問をうけ、上機嫌のトランプ大統領。しかし、11月の中間選挙が迫る中で笑ってばかりではいられません。
CNNが先月行った世論調査では、支持率は第二次政権の最低を更新する34%。各社の調査でも「過去最低水準」に沈んでいます。
トランプ大統領
「イランへの軍事作戦は重要だ。彼らに核兵器を持たせれば、世界は爆破されていた」
支持率低下の原因の一つが、膠着するイラン情勢です。ガソリン価格の高騰もあって、政権への逆風は強まるばかり。
トランプ氏を支える与党・共和党は現在、連邦議会の上院・下院で過半数を確保していますが、中間選挙の結果次第では議会運営の主導権を失う可能性もあります。
そして今週、野党・民主党の“ある候補者”が全国の有権者の注目を集めました。
民主党 エルサイード候補
「勝ちに行きましょう。ありがとうございます」
4日に行われたミシガン州の予備選挙に勝利したエルサイード氏。富裕層に対する増税や「格差の是正」を訴える極端なリベラル主義者=「急進左派」と言われています。
民主党 エルサイード候補
「我々とは関係のない戦争や虐殺に税金が無駄遣いされ、そのせいでガソリンが高騰している」
特に注目されているのが、中東問題へのスタンス。エジプト系でイスラム教徒のエルサイード氏は、イスラエルに対するアメリカの軍事支援を停止するよう訴えています。
記者
「エルサイード候補の集会、若い人たちやイスラム系の住民の姿が目立ちます」
ガザやイランのニュースが連日伝えられる中で、アメリカでも若い世代を中心にイスラエルへの反感が強まっています。
支援者
「虐殺をおこなうイスラエル政権を手助けすべきではありません」
「私はレバノンにルーツがあるので、アラブ系の人が政治の表舞台に立つことは喜ばしいです」
今回の予備選挙では、イスラエルに融和的な民主党の主流派が支援する“穏健派”候補に競り勝ち、11月の中間選挙で「イスラム教徒初の上院議員」を目指します。
これに対し、トランプ大統領は…
トランプ大統領
「大げさだと言う人がいるが、そんなことはない。エルサイードはユダヤ人とイスラエルを憎んでいる。信じられるか?」
「イスラエルを憎む共産主義の負け犬だ」などとエルサイード氏にレッテルを貼り、もし当選すれば「アメリカ社会を脅かす」と警告しています。
また、一部のアメリカメディアも「急進左派のエルサイード氏は無党派層からは支持されない可能性がある」と分析しています。
熱を帯びてきたアメリカの中間選挙。有権者はどのような審判を下すのでしょうか。
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