米メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーの4-6月(第3四半期)決算では、エンターテインメント部門やテーマパーク事業が好調で、利益が市場予想を上回った。

5日の発表によると、第3四半期の一部項目を除く1株利益は2.06ドルとなり、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均の1.86ドルを大きく超えた。営業利益は55億6000万ドル(約8800億円)で、市場予想の52億4000万ドルを上回った。3月にボブ・アイガー氏の後任としてジョシュ・ダマロ氏が最高経営責任者(CEO)に就任して以降、2四半期連続で市場予想を上回る業績を達成した。

発表を受け、ディズニーの株価は一時5.1%上昇した。

映画スタジオと主力動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」を展開するエンターテインメント部門は、利益が64%増加した。

映画興行では「プラダを着た悪魔2」と「トイ・ストーリー5」は大ヒットしたものの、「スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」は伸び悩んだ。同社はさらに、実写版「モアナと伝説の海」の期待を下回る興行成績や、米動画配信市場の広告を取り巻く環境が予想より軟調なことが、第4四半期の業績に影響するとの見通しを示した。

投資家向け説明会でダマロCEOは、コンテンツのライセンス事業を優先させるために動画配信事業から撤退する考えはないと述べた。ディズニープラスについては、2027年春から映画やテレビ番組に加え、グッズやゲーム、体験を提供する場へと進化させる方針を示した。

同CEOは「現在も一部のコンテンツは第三者にライセンス供与しているが、ライセンス供与に特化するために直接消費者に配信する事業から撤退すれば、当社と株主にとって、戦略面でも財務面でも劣る結果になる可能性が高い」と発言。無料の動画配信サービスを展開する可能性も検討しているとも明らかにした。

テーマパークやクルーズ事業を含むエクスペリエンス部門では、利益が20%増の30億2000万ドルとなった。米国のテーマパークで来園者の数と支出が堅調だったことが寄与した。決算資料によると、フロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートは「際立って好調な四半期」だった。予約も引き続き堅調なことから、第4四半期も来園者増を見込んでいるという。

ヒュー・ジョンストン最高財務責任者(CFO)は説明会で、香港と上海のテーマパークでは消費者心理の低迷の影響が第4四半期も続くとの見通しを示した。アブダビで計画している新たなテーマパークに引き続き「全面的にコミット」しているとした。

ESPNを含むスポーツ部門の利益は、試合放映権料の支払い時期の影響を受け、市場予想を下回った。一方で、来年のスーパーボウル向け広告枠は完売したという。

また、ディズニーは保有するA+Eグローバル・メディアの株式50%を、合弁相手のハースト・コミュニケーションズに12億ドルで売却することを確認した。売却資金は追加の自社株買いに充てる方針で、26年度の自社株買い総額は90億ドルとなる。

第4四半期の全事業セグメントの営業利益は49億ドルを見込み、5日の決算発表前のアナリスト予想とおおむね一致した。また、人員削減などによるコストカットにも注力するとした。

同社は来年度の第1四半期からコンシューマー・プロダクト事業を、エクスペリエンス部門からエンターテインメント部門へ移す。映画スタジオ部門との連携を強化することが狙い。

原題:Disney’s Streaming and Parks Drive Third-Quarter Profits (1)(抜粋)

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