米アクティビスト(物言う株主)スターボード・バリューのジェフ・スミス最高経営責任者(CEO)は、米ハンバーガーチェーンのシェイクシャックの株式を新たに取得したと明らかにした。ブランドは過小評価されており、米国内でフランチャイズ展開を進めれば、成長を加速できるとの見方を示した。

スミス氏は5日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、スターボードはシェイクシャック株に数億ドル規模の投資を行っており、その規模からみてアクティビスト系の株主としては最大となる可能性が高いと語った。

シェイクシャックについて、成長余地の大きい優良ブランドでありながら、本来の価値を大きく下回る水準で取引されていると指摘。キャッシュフローの伸びを踏まえると、市場での評価は本来あるべき水準の「半分」程度にとどまっているとの見方を示した。

「質の高いブランドだ。10%台半ばの成長を維持し、さらに加速させる余地がある」とスミス氏は述べた。

シェイクシャックは来店客数の増加を背景に、4-6月(第2四半期)の売上高と利益がともに市場予想を上回った。株価は5日午後1時35分(日本時間6日午前2時35分)時点で約9.9%上昇。時価総額は約31億ドル(約4900億円)となった。

シェイクシャックの広報担当者は声明で、「当社への投資とブランドや事業運営への信頼に感謝する」とコメントした。

動画:スターボード・バリューのジェフ・スミスCEOは、シェイクシャック株に数億ドル規模の投資を行っていると明らかにした

スミス氏は、シェイクシャックのロバート・リンチ最高経営責任者(CEO)について、「優れた経営者」だと評価した。スターボードが米ピザチェーンの パパ・ジョンズ・インターナショナルに投資した際、スミス氏がリンチ氏のパパ・ジョンズCEO就任を後押しした経緯があるという。リンチ氏は新規出店にかかる費用を抑え、新店舗の投資収益率を高めたと評価した。

一方でスミス氏は、米国内の成長戦略を見直し、直営店の出店に加えてフランチャイズ展開を進めるよう求めた。海外では外部の運営会社を通じた事業でも品質を維持できているとした。1500店体制を目指すシェイクシャックは今年、直営店を約65店出店する計画だ。

スミス氏は「直営店の拡大に加え、米国内でもフランチャイズを導入してほしい。実現すれば、成長率に大きな違いをもたらす可能性がある」と述べた。

レストラン経営者ダニー・マイヤー氏が創業したシェイクシャックは、ニューヨーク市のマディソン・スクエア・パークでホットドッグの屋台としてスタートした。現在は世界で700店超を展開し、うち約450店が米国内にある。

原題:Starboard Value Has Taken New Position in Shake Shack (3)(抜粋)

--取材協力:Daniela Sirtori.

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