(ブルームバーグ):米ミシガン州の連邦上院選に向けた民主党の予備選で、イスラム系の急進左派候補アブドゥル・エルサイード氏が、党内主流派が支援する穏健派のヘイリー・スティーブンス下院議員を僅差で破った。想定以上の接戦となったことで、激戦州で民主党支持層が深く分断されていることを浮き彫りにした。
また11月の本選に向けて、党内の結束がいかに大きな課題であるかを示した。民主党の進むべき方向性を測る試金石を求めていた関係者にとっても、今回の結果は明確な答えを示すものとはならなかった。
事前の世論調査では、エルサイード氏の大勝が予想されていたが、実際にはわずか1ポイント差での勝利にとどまった。同氏は若年層や既成政治への不満を抱く有権者の支持を集めた一方、スティーブンス氏は黒人有権者から力強い支持を得た。
それでも、中西部のミシガン州で予備選を制したことは、急進左派にとって大きな節目となる。急進派は今年に入りニューヨーク州やコロラド州の連邦下院選挙区で番狂わせの勝利を収めてきたが、激戦州で勝利できるかについては疑問視する声もあったためだ。
ただ、穏健色の強い州で注目度の高い上院選を舞台に、攻勢を強める急進左派と、中道路線を貫く穏健派という民主党内の対立構図が改めて鮮明になった。
しかも、接戦に終わった今回の結果からは、11月の中間選挙や2028年大統領選を見据えた民主党の今後の戦略は見えてこない。
エルサイード氏にとっての課題は、ポピュリストとしての勢いを維持しながら、スティーブンス氏の支持層を十分に取り込むことだ。ミシガン州は接戦州であり、過去の大統領選ではトランプ氏が2度勝利したが、2020年はバイデン前大統領が勝っている。
同氏は本選でトランプ大統領の支持を受けた共和党候補のロジャーズ元下院議員と対決する。民主党は上院多数派の奪還に向け、ミシガン州を必勝州と位置付けている。
原題:Close Michigan Senate Result Leaves Democrats’ Path Unclear (2)(抜粋)
--取材協力:Steven T. Dennis、John Harney、David Welch、Laura Davison.
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