(ブルームバーグ):7月下旬以降に急騰した米ハイテク株の上昇余地に疑問を抱く向きに対し、ベテラン市場ストラテジスト、エド・ヤルデニ氏の答えは明快だ。上昇の勢いはまだ終わっていないという。
AIトレードへの信頼回復に加え、ホルムズ海峡の通航再開に向けた合意への期待を背景に、ナスダック100指数は過去4営業日に9.3%上昇した。4営業日ベースでは2025年4月以来の最大となる。それでも同指数の12カ月先予想株価収益率(PER)は22.3倍と、幅広い市場に対する割高感は2017年以来の最低水準の一つにとどまっている。
米調査会社ヤルデニ・リサーチの社長兼チーフ投資ストラテジストであるヤルデニ氏は「高成長セクターとしては、比較的割安な評価だ」と電話取材で指摘。ハイテク株を売っていた投資家は「自分たちの売りによって、実際にこれらの銘柄がバーゲン価格になったことに気付いた」と述べた。
ナスダック100指数をテクニカル上の調整局面に追い込んだ株安により、ハイテク株の行き過ぎた割高感は解消され、反発に向けた地ならしが進んだとヤルデニ氏は分析した。堅調な四半期決算とAI需要の力強さが続いていることを踏まえると、一段高に向けた土台はしっかりしているとの見方を示した。

ヤルデニ氏はさらに、ケン・グリフィン氏率いるヘッジファンドのシタデルも同様の見方を共有しているようだとし、先週にOpenAIの元研究者レオポルド・アッシェンブレナー氏が運営する高レバレッジのヘッジファンド「シチュエーショナル・アウェアネス」の資産を「すかさず取得した」と述べた。
また、半導体株については、予想PERベースで「市場全体に対して大幅なディスカウント」で取引されていると指摘。「ここ数週間は予想利益が株価の下落を上回るペースで伸びたため、予想PERが低下した」と説明した。
AIへの巨額投資がどの程度の成果を生むかを巡る不透明感から、ヘッジファンドは今夏の初めにハイテク株のポジションを過去最大のペースで縮小した。その後、イランでの戦闘再燃や米連邦準備制度理事会(FRB)の金利政策の先行きに対する懸念が重なり、年初から相場上昇をけん引してきたハイテク株に対する投資家センチメントは一段と悪化した。
その結果、S&P500種株価指数の半導体・半導体製造装置サブセクターは、先月下旬にS&P500種に対してバリュエーション・プレミアム(割高)から、ディスカウント(割安)へと転じた。
原題:Yardeni Says Tech Stocks Are ‘On Sale,’ Sees Buying Opportunity(抜粋)
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