トランプ米大統領は、中国の習近平国家主席との先週の首脳会談で、収監されている香港の民主活動家で実業家の黎智英(ジミー・ライ)氏について協議したと明らかにした。ただ、協議の成果については詳細を語らなかった。

トランプ氏は9月30日、記者団に対し、「話し合った。非常に、非常に重要な協議ができたと思う。実りある協議になったことを願っている」と述べた。黎氏や中国で拘束されている米国人の問題を取り上げたかと問われ、答えた。一方で、具体的な事案には言及しなかった。

トランプ氏はワシントンでの習氏との会談で、注目を集める人道上の問題を取り上げるよう求められていた。

米国籍の学者ミンジン氏は、中国政府の招待を受けて会議に出席するため訪中後、拘束された。米国務省は同氏の拘束は不当だとし、中国にいる米国民の安全確保は最優先事項だと表明した。米国は、米国籍の地震学者ヨウリン・チェン氏も中国で不当に拘束されているとしている。

トランプ氏はこれまでも、中国政府非公認のキリスト教会を率いる金明日牧師の事案を含め、拘束問題について習氏に提起してきた。中国はその後、金氏を釈放したが、同氏の教会の他のメンバーは拘束されたままとなっている。

英国籍の黎氏の問題は、より難航している。メディア界の有力者である黎氏は、民主派の新聞、蘋果日報(アップル・デイリー)を香港で創刊した。同紙は中国政府による締め付けが強まる中で廃刊に追い込まれ、黎氏は香港国家安全維持法(国安法)違反罪などで、禁錮20年の刑を言い渡された。

78歳の黎氏への量刑を受け、人権活動家の間では抗議の声が強まり、国安法には国際的に厳しい目が向けられた。同法を巡っては、中国政府が異論を封じるための厳罰的な手段だと指摘されている。

原題:Trump Says He Raised Case of Hong Kong’s Jimmy Lai With Xi (1)(抜粋)

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