AIクラウド企業の米コアウィーブは、同社初となるアジアのデータセンターを開設し、同市場に参入する。計算能力への需要が急拡大するアジアで事業を拡大する。

同社は発表資料で、インドネシアに3つのデータセンターを建設する計画を明らかにした。総容量360メガワットとなる見込みで、2028年に稼働開始する見込み。プロジェクトには数十億ドルを投じる予定だとしたが、具体的な数字は明らかにしなかった。

コアウィーブ株は、4日のニューヨーク株式市場で一時10%高の94.30ドルまで上昇。年初来では3日の終値時点で20%高だった。

コアウィーブは北米と欧州で49カ所のデータセンターを運営しており、顧客にはOpenAIやメタ・プラットフォームズ、マイクロソフトなどが含まれる。

コアウィーブは25年に上場。同社の新規株式公開(IPO)は同年最大級の規模だった。

同社は現在1ギガワット余りの電力容量を稼働させており、さらに3.5ギガワット分が契約済み。エヌビディア製AI半導体への需要拡大に対応するためデータセンターを増設するとともに、利益率の高いソフトウエアやサービスの販売拡大も目指している。

同社のAI処理能力は今年分がほぼ完売しており、新たなデータセンターを立ち上げるため積極的な投資と資金調達を進めている。顧客層についても、従来のテクノロジー企業にとどまらず、より幅広い分野の顧客開拓を目指している。

インドネシアのデータセンターは、東南アジアの研究機関やスタートアップ、一般企業に加え、世界の顧客も対象とする。同国ではクラウド利用の拡大やデータローカライゼーション(国内保管)を求める規制強化、さらにアマゾン・ドット・コムやマイクロソフトなど米IT大手による数十億ドル規模の投資を追い風に、AIインフラの重要拠点として存在感を高めている。

リサーチ・アンド・マーケッツのデータによると、同国のデータセンター市場は、31年までに2倍以上の60億8000万ドル(約9600億円)規模に拡大する見通しだ。アマゾンは21年にインドネシアのAI・クラウドインフラへ50億ドルを投資すると表明し、マイクロソフトも28年までに17億ドルを投じる計画。こうした投資はインドネシアで数万人規模の雇用創出につながり、地域のデジタル経済における役割を一段と高めると期待されている。

コアウィーブは、新設するデータセンターを現地チームが運営することで、国内産業の活性化にも寄与するとしている。

原題:CoreWeave to Enter Asian Market With Indonesian Data Centers (1)(抜粋)

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