イオンモール熊本 爆発は「爆轟」か

井上キャスター:
イオンモール熊本の爆発前と、爆発後の写真を見比べてみると、爆発後の2階部分は、鉄骨が残っている所もあれば、全て抜け落ちている所もあります。やはり、鉄骨が全て抜け落ちている部分で激しい爆発があったということなのでしょうか。
元東京消防警防部長 佐藤康雄さん:
そうですね。そのあたりを中心に爆発が起きたと考えるのが妥当だと思います。

井上キャスター:
最も爆発がひどかったとみられる場所近くの電線には、外壁と見られるようなものが垂れ下がっています。また90mくらい離れた道路にも瓦礫が散乱し、停車していたトラックのドライバーはけがを負ったということですが、大事には至らなかったということです。
イオンモール熊本の2階には、家電・雑貨、ファッションなどの売り場や、映画館、またフードコートがあったということです。
当初、フードコートからのガス漏れではないかという報道があったようですが、爆発が最もひどかった場所からは離れています。
そして、1階部分は、ファッション、レストラン、書店・雑貨などの売り場がありました。

これだけ大規模な爆発になった可能性として考えられているのが、普通の爆発ではなく、「爆轟(ばくごう)」です。
元東京消防警防部長 佐藤康雄さん:
爆発には燃えるのに近いような爆発と、「爆轟」という、音速を超える衝撃波の出るものがあります。
イオンモール熊本は、とても大きな建物です。今回、これだけ広範囲の被害を見ると、実際にマッハを超えるような衝撃波だったかどうか、正確には分かりませんが、それに近い爆発であったということは言えると思います。
井上キャスター:
過去にも「爆轟」のような爆発はありましたか?
元東京消防警防部長 佐藤康雄さん:
(東日本大震災で)原子力発電所で水素爆発したときに、建屋が吹き飛びましたが、それが「爆轟」です。
井上キャスター:
それと同じレベルのことが今回起きてしまった。
元東京消防警防部長 佐藤康雄さん:
はい。ただ、原子力発電所で水素爆発での「爆轟」は、水素など、酸素と結びつきやすい原子が非常に早く反応することで起こります。そのため音速を超えるような衝撃波になります。
しかし、プロパンや都市ガスは、炭素の鎖が非常に長く続いて重いため、一般的に「爆轟」しにくい物質です。そのため完全な「爆轟」ではないと思います。