米国の低所得者向け公的医療保険「メディケイド」など健康保険プログラムのソフトウエアを開発するゲインウェル・テクノロジーズは、レバレッジドローン約57億ドル(約9330億円)の借り換えに向け、投資家と協議している。合意が成立すれば、苦境にある米ソフトウエア企業の借り換えとしては、今年最大となる見込みだ。

事情に詳しい複数の関係者によれば、オーナーのプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社ベリタス・キャピタル・ファンド・マネジメントが支援するゲインウェルは、JPモルガン・チェースの協力を得て、信用力の低い企業向け高金利融資の借り換えを目指している。

AIの進化に伴う業界激変の可能性を投資家は引き続き懸念し、PE投資会社が所有するソフトウエア会社は、より高い借り入れコストと、より短い返済期間の延長を受け入れざるを得ない状況だ。

2028年までに返済期限を迎える米国のレバレッジドローン(総額3000億ドル)のうち、テック企業向けは総額約920億ドルと、全体のほぼ3分の1を占める。ゲインウェルの借り換えは、投資家の意欲を占う新たな試金石として注目される。

ゲインウェル向けレバレッジドローンは、第一順位担保権が設定された約42億ドルと、第二順位(劣後)のリスクの高い約15億ドルで構成される。

関係者が匿名を条件に語ったところでは、ゲインウェルは返済順位の高い約42億ドルの借り換え手段として、ハイイールド債発行とレバレッジドローンを検討し、劣後ローンは既存の貸し手に借り換えを求める可能性がある。

ゲインウェルの広報担当者のコメントは、これまでのところ得られていない。JPモルガンの担当者はコメントを控えた。ベリタスの担当者にもコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。

原題:Veritas-Backed Software Firm Seeks $5.7 Billion Debt Refinancing(抜粋)

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