(ブルームバーグ):CMEグループは27日、米国の主要50社超を対象とする単一株先物(シングルストック先物)の取引を開始する。投資家にとっては、エヌビディアやスペースXなど人気銘柄へのエクスポージャーを得る新たな手段となる。
単一株先物では、個別株の価格変動に対するヘッジや投機が可能となる。オプションのような複雑さを伴わずにレバレッジを活用できるのが特徴で、対象株式の終値を基に現金決済される。
世界最大のデリバティブ取引所であるCMEは、個人投資家による売買の拡大に加え、人気の新規株式公開(IPO)銘柄の流通株数が限られる現在の市場環境が追い風になるとみており、24年前の初導入時には米国で普及しなかった単一株先物が今回は定着すると期待している。
CMEで株式、外国為替、オルタナティブ商品のグローバル責任者を務めるティム・マコート氏は、多くの新たな投資家をCMEのエコシステムに呼び込む可能性があると電話インタビューで述べた。同氏によると、CMEは個人投資家への浸透を狙って、35社超の個人投資家向け仲介業者と提携するほか、資産運用会社など機関投資家にも新たなリスク管理手段として利用を促す考えだ。

単一株先物の用途の一つとして、スペースXの大型IPOで見られたような流通株数が不足している場合に、投資家が買い持ちや売り持ちのポジションを取れる点が挙げられる。人気IPOで株式の配分を受けられなかった投資家でも、先物を利用すれば、資本効率の高い形で投資エクスポージャーを確保できる可能性がある。
先物ブローカー、ニンジャトレーダーのマーティン・フランチ最高経営責任者(CEO)は単一株先物について、オプションより仕組みが単純なため、自分が理解できる金融商品を取引する傾向がある個人投資家にとって魅力的な商品になり得ると話す。
CMEの単一株先物は週5日、1日23時間の取引が可能だ。午前9時30分-午後4時となっている通常の株式市場の取引時間を大きく上回る。
原題:Traders Are Getting a New Tool to Wager on the Biggest US Stocks(抜粋)
--取材協力:Christian Dass、Yiqin Shen、Savio Shetty.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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