米連邦公開市場委員会(FOMC)会合と日本銀行の金融政策決定会合に加え、今週はイングランド銀行(英中央銀行)も金融政策委員会(MPC)の政策決定を公表する。原油価格が1バレル=100ドル前後に再び上昇する状況について、各国中銀がどの程度懸念しているか明らかになるはずだ。

FOMC会合は28、29日、日銀の金融政策決定会合は30、31日に開かれ、英中銀も30日に政策決定を発表する。いずれの中銀も差し当たり行動を起こすと予想されていないが、エネルギー高騰が促すインフレ加速への警戒の度合いが示されそうだ。

欧州中央銀行(ECB)は追加利上げの用意を示唆するシグナルを発しており、主要7カ国(G7)の多くの国が、9月にも金融引き締めに動く可能性を投資家は織り込んだもようだ。だがエコノミストはそれほど確信を持っていない。

原油価格が100ドルを一時突破したことは、政策担当者が直面する潜在的インフレリスクの一つに過ぎない。天然ガスなど他のエネルギー価格高騰に加え、AIへの巨額投資の影響、従来の関税措置への連邦最高裁の違憲判決後、関税の壁を再構築しようとするトランプ米大統領の動きも投資家は注視している。

グローバル債券市場では、投資家の一定の警戒感を反映し、G7各国の国債利回りが急上昇した。米30年国債利回りは24日、 2007年以降で最も高い水準近くに迫った。

14日に公表された6月の米消費者物価指数(CPI)は前月比マイナス幅が予想を上回り、前年同期比の上昇率も予想以上に鈍化した。29日のFOMC会合の金利決定は、多くの人の予想以上にどうなるか分からない。

米・イランの衝突再燃に起因する原油急騰を受け、利上げを支持する一部当局者、恐らくダラス連銀のローガン総裁とクリーブランド連銀のハマック総裁が反対票を投じるとの見通しが強まった。ウォーシュ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が利上げで投資家を驚かせる可能性はないかとの分析も広く行われた。

ブルームバーグ・エコノミクス(BE)のチーフ米国担当エコノミスト、 アナ・ウォン氏らは「タカ派的な据え置きを見込む。ウォーシュ氏は、インフレ率が引き続き高過ぎると強調し、9月の利上げカードを温存することになりそうだ。しかし軟調なCPIデータは、今月の行動を見送る十分な材料になるはずだ」と指摘した。

ウォーシュFRB議長は、そうせざるを得ない時でなく、できる時に利上げに動くべきだとの指摘も

FOMCの政策決定の翌日(30日)には、経済活動とFOMCが選好するインフレ指標、個人消費の最新の数字を投資家と政策担当者は確認することになるだろう。

今年4-6月(第2四半期)の国内総生産(GDP)速報値は、個人消費と設備投資に支えられ、年率換算で前期比2.1%の増加が見込まれる。6月の個人消費支出(PCE)価格指数の上昇率は、ガソリン価格の下落(その後上昇に転じた)を背景に鈍化が予想される。

原題:Oil Near $100 Puts Fed and Peers in Rate Spotlight: Eco Week(抜粋)

(エコノミストの見解などを追加して更新します)

--取材協力:Brian Fowler、Erik Hertzberg、Monique Vanek、Robert Jameson、Mark Evans、Christopher Condon、Reade Pickert.

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