(ブルームバーグ):24日午前の米国株式市場では、S&P500種株価指数がほぼ変わらず。中東情勢の緊迫化を受けて前日急伸していた原油が下落し、落ち着きを取り戻した。
ただ、週間では2週連続のマイナスと、3月以来の長期下落局面となる見通し。地政学リスクに加え、巨額のAI投資を巡る懸念が重しとなっている。
米国債は年限全般で上昇(利回り低下)。北海ブレント原油が1バレル=100ドルを割り込んだことを受け、インフレ懸念を背景とした売りが一服した。
ドルは軟調で、対円では小幅安の163円70銭台で推移。ただ、週間では 0.8%上昇と、5月半ば以来の大幅高となる見通しだ。
イエメンの親イラン武装組織フーシ派がサウジアラビアの船舶を攻撃したが、ホルムズ海峡の迂回(うかい)経路として重要な紅海ルートでは数百万バレル規模の原油輸出が依然として続いており、供給混乱への懸念はいくぶん和らいでいる。
ただ、米国とイランの戦闘激化を背景に、各国・地域の中央銀行は金利をより長く高水準に維持せざるを得ないとの観測が強まっている。現時点では米連邦準備制度理事会(FRB)が早期に政策を変更するとの見方は少ないものの、金融市場ではインフレへの警戒が夏場を通じて続く公算が大きい。
UBSチーフ・インベストメント・オフィスのウルリケ・ホフマン・ブチャディ氏は、「事態が悪化するリスクは高く、軍事行動が激化すれば、原油価格が今年の高値を再び試す展開も排除できない」と指摘。「基本シナリオとして、ホルムズ海峡のエネルギー輸送は時間の経過とともに回復すると当社では想定しているが、戦争前の水準まで戻る可能性は低いだろう」と述べた。
そのためインフレ圧力は年内に徐々に和らぎ、積極的な金融引き締め局面に入る公算は小さいと同氏はみている。
ニューヨーク時間午前のマーケット概観
原題:Stocks Hold Steady as Brent Oil Falls Below $100: Markets Wrap(抜粋)
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