(ブルームバーグ):23日午前の米金融市場では、イラン戦争の激化を背景に原油価格が一段高となり、株式と債券はともに下落。ウォール街では、巨額のAI投資の採算性を巡る懸念も再び強まっている。
イエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海で商船を攻撃したと主張したことを受け、原油先物相場は続伸し、北海ブレント先物は1バレル=100ドルを突破した。米国債相場は全年限で下落。原油価格が騰勢を強めているなか、米連邦準備制度理事会(FRB)が早ければ来週にも利上げに踏み切るとの見方が強まった。
外国為替市場では、米金利の上昇を受けてドル買いが優勢となっており、円は一時、1ドル=163円90銭台まで売られた。
S&P500種株価指数は一時1%を超える下落。大型ハイテク株を中心に売りが優勢となっている。アルファベットは前日発表の4-6月(第2四半期)決算自体は堅調だったが、2026年の設備投資見通しを再び引き上げことが材料視され、一時は約7%安となった。
米国とイランの戦闘は沈静化の兆しが見えない。双方とも譲歩する姿勢を示しておらず、交渉再開にも前向きな姿勢を見せていない。
トランプ米大統領は23日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派による攻撃が今後も行われれば、イランに責任を負わせると表明した。終息の兆しが見えない戦争で、米国の関与がさらに拡大する可能性がある。
ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティテュートのサミール・サマナ氏は「中東情勢の緊迫化で原油価格が上昇し、インフレ再加速への警戒感が強まっている。利下げ観測は後退しており、FRBが利上げに踏み切る可能性もある」と指摘。「原油価格はいずれ落ち着くとみているが、その前に事態がさらに悪化する可能性は十分ある」と語った。
原題:Stocks Slide as US-Iran Jitters Drive Oil to $100: Markets Wrap
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