イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は、英当局が経済成長に優先的に取り組み、財政規律を維持すべきだと訴えた。次期首相就任が確実視されるマンチェスターの前市長、アンディ・バーナム議員への提言を意識した発言と受け取れる。

ベイリー総裁は14日、シティー(ロンドンの歴史的金融街)の首長公邸で開かれた「マンションハウス・ディナー」で演説し、金融危機以降、改善ペースが鈍る生産性と生活水準の向上には、堅実なマクロ経済政策が不可欠だと語った。

ベイリー氏は「潜在成長率と実質成長率の引き上げを優先しなければならない。われわれができる最善の対応は、安定をもたらし、維持することだ。金融政策と財政政策について私は話している」と発言した。英中銀が演説テキストを公表した。

5月に投票が行われた地方選で、英与党労働党はイングランドの自治体議会の議席を全体で約6割減らすなど大敗し、スターマー首相が退陣に追い込まれた。労働党は16日まで党首選の立候補を受け付け、対立候補が現れなければ、バーナム氏が党首となり、来週首相に就任する見通しだ。

しかし、財務相人事や財政政策の方向性を巡り、市場にとって先行きが見通せない状況が続く。

ブックメーカー(賭け専門業者)のオッズ(倍率)を見る限り、リーブス財務相の後任には、労働党の党首経験者で、現政権のエネルギー安全保障・ネットゼロ相を務めるエド・ミリバンド氏が有力視されている。

ミリバンド氏の起用が、財政支出拡大に傾く左派寄りの政策アジェンダを意味するのではないかと一部投資家は不安視している。

イングランド銀行のベイリー総裁が、シティーの首長公邸で開かれた「マンションハウス・ディナー」で演説

原題:BOE Governor Urges UK Growth Push in Direct Appeal to Burnham(抜粋)

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