(ブルームバーグ):米高官によると、米国とイランの実務者協議が継続している。両国間の脆弱(ぜいじゃく)な停戦合意を崩壊させかねない2日間の衝突を経た後も、協議は続いているという。
匿名を条件に取材に応じた米当局者は9日、米国は依然としてイランとの解決策を見いだすことに取り組んでいると述べた。
今回の発言は、イランがホルムズ海峡で船舶を攻撃したとして米国がイランの標的に対する追加攻撃を実施したことを受け、高まっていた全面戦争への再突入懸念を和らげる可能性がある。イランはこれに対し、2夜連続で地域内の米軍基地を攻撃した。
新たな戦闘が続く中、トランプ米大統領は8日、停戦は「終わった」と示唆した一方で、交渉の継続を妨げる考えはないとも述べた。空爆で死亡したイランの前最高指導者アリ・ハメネイ師の葬儀が数日にわたり行われていたため、米国とイランの協議は今週延期されている。
今回の戦闘激化と、米財務省がイラン産原油の世界市場での販売を認める措置を撤回した決定は、暫定和平合意にとって最大の試練となった。緊張の高まりにより、ホルムズ海峡の通航は鈍化した。原油価格は今週に入り上昇した後、市場参加者がホルムズ海峡を通るエネルギー輸送へのリスクを見直したことで落ち着きを取り戻した。
米国とイランが締結した暫定和平合意では、より包括的な和平協定の締結に向けた協議期間として60日間が設けられた。また、戦争の影響で事実上封鎖されていたホルムズ海峡の通航を再開することも目的としていた。
双方は相手側が停戦に違反したと非難している。米国はイランが船舶を攻撃したと主張し、イランは米国が同海峡の支配に干渉していると反論している。原油価格は今週上昇したものの、3月に付けた高値を大幅に下回っている。
米当局者は、ホルムズ海峡でのイランによる船舶攻撃をテロ行為と位置付けるとともに、イランの行動は覚書に定められた履行条件を満たしていないとの認識を示した。
協議では、ホルムズ海峡を通過する船舶への通航料、凍結されたイラン資産の扱い、イランの核開発を巡る問題などについても大きな進展は得られていない。
原題:US Says Iran Technical Talks to Continue Despite Recent Strikes(抜粋)
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