モルガン・スタンレーのウェルスマネジメント(富裕層向け資産運用)最高投資責任者(CIO)を務めるリサ・シャレット氏は、巨大テック7銘柄「マグニフィセント・セブン」を軽視してはならないと投資家に助言した。

人工知能(AI)を巡る熱狂は4年近く強気相場をけん引し、マグニフィセント・セブンは、S&P500種株価指数の騰勢に大きな影響を与えてきた。しかし半導体株が急騰した今年4-6月(第2四半期)には、ハイパースケーラーの株価は思うように上昇しなかった。

マグニフィセント・セブンを構成するアルファベットやメタ・プラットフォームズ、アマゾン・ドット・コムは、巨大データセンターで高度な計算能力を構築し、クラウドサービスやAI向けインフラを提供する代表的なハイパースケーラーだ。

シャレット氏は7日の顧客向けリポートで、半導体メーカーが「極めて強い価格決定力」の恩恵を受ける状況で、設備投資を拡大し、投資リターンの見通しがはっきりしないハイパースケーラーの評価を見直す投資家は「合理的」と思われると分析した。

ただその一方で、「AIスタック(ハードウエアやインフラを含むエコシステム全体)のエンジニアリングダイナミズム(変化)が加速し、長期的な勝者と敗者の特定が一層難しくなったと感じる。われわれは特に半導体株が有意に買われ過ぎという見解に基づき、潜在的機会を得るため、マグニフィセント・セブンの再検討を勧める」と提言した。

S&P500種指数が今年に入り約9.6%上昇したのに対し、ブルームバーグのマグニフィセント・セブン指数の上昇率は1%余りにとどまった。フィラデルフィア半導体株指数は四半期ベースで過去最高のパフォーマンスを記録したばかりで、1月初め以降の上昇率は74%に達した。

「多くの投資家は、AI関連の設備投資が実際に減速するのを待ってから半導体関連のエクスポージャーを縮小しようとしているが、将来の成長の持続可能性に関する示唆を踏まえ、われわれは現時点で利益確定に動いている。それと比べると、ハイパースケーラーは明らかに割安に見える」とシャレット氏は指摘した。

半導体メーカーが長期契約を通じて増益ペース維持できると強気派は自信を示すが、シャレット氏によれば、歴史的に見て「これほど景気循環の影響を受けやすい業界は少なく、利益は最終的に平均的水準に近づく」と予想されるという。

原題:Hyperscalers Look ‘Downright Cheap’ to Morgan Stanley’s Shalett(抜粋)

(最終段落にシャレット氏のコメントを追加して更新します)

--取材協力:Jan-Patrick Barnert.

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.