(ブルームバーグ):米メタ・プラットフォームズは画像生成AIモデル「Muse Image(ミューズ・イメージ)」を発表した。アレクサンダー・ワン最高AI責任者の下、多額の資金を投じてAI研究部門を再編して以降、初の画像生成モデルとなる。
メタが投稿したブログによると、ミューズ・イメージは7日から対話型AI「メタAI」で利用できるようになる。今後は「インスタグラム」や「ワッツアップ」などメタのSNSアプリにも組み込む。利用者は文章で指示して画像を生成したり、AIに指示して既存の画像を加工したりできる。広告主も近く、広告や販促用の画像制作に利用できるようになる。
また、公開されているインスタの投稿をもとに、友人やクリエーターが登場する画像を作成する機能も導入する。一方で、自分のコンテンツがAIで「再利用・改変」されることを望まないユーザーは、設定画面で対象外にできるという。

メタはこの1年間、AI研究部門の立て直しを積極的に進めてきた。OpenAIやアンソロピックに対抗する新たなAIモデルの開発に向け、ワン氏のほか、高額報酬で研究者を相次いで採用した。
メタ・スーパーインテリジェンス・ラボは4月、初の大規模言語モデル(LLM)を公開した。広報担当者によると、今後数カ月以内に動画生成向けモデルも投入する予定だ。
将来的には、各種AIモデルをクラウド経由で外部開発者に提供し、利用料を得る計画だという。メタが自社のAIインフラ上でモデルを運用し、外部企業が利用する仕組みを想定している。
この構想は、メタが進めるクラウド事業拡大の一環だ。メタはデータセンターや高額なAI向け半導体を収益化する方法を模索している。ブルームバーグは先週、AI向け計算資源を提供するサービスを含め、複数のクラウド関連事業を検討していると報じた。
文章から画像を生成する技術は、多くの主要AI開発企業が提供する中核サービスとなっている一方、物議も招いている。今年にはイーロン・マスク氏率いるスペースXAIのモデルが、SNSのX(旧ツイッター)上で本人の同意なく衣服を脱がせたような画像の生成に使われた事例があった。児童の性的虐待画像(CSAM)の新規作成や改変にAIが悪用されている。
メタによると、ミューズ・イメージで生成されたすべての画像に、目に見えない電子透かしを埋め込む。また、CSAMを含め、利用規約に反する画像を生成できないよう、安全対策も講じるとしている。
原題:Meta Debuts AI Image-Generation Model Inside Chatbot, Instagram(抜粋)
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