(ブルームバーグ):中国の電気自動車(EV)メーカー、比亜迪(BYD)は、完全EVの販売台数で米テスラから世界首位の座を奪還する見通しだ。海外向け出荷が増えている。
小型車「ドルフィン」を手掛けるBYDが1日に発表した数字によると、4-6月(第2四半期)の完全EV(バッテリー式EV)の納車台数は55万7090台だった。前年同期を下回ったものの、テスラを大きく上回る見通しだ。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想によれば、テスラが来週発表する四半期販売台数は約39万6500台となる見通しだ。
BYD株価は香港市場2日序盤の取引で一時8.4%上昇した。取引時間中としては2025年2月以降で最大の上昇率を記録した。
BYDは2024年10-12月(第4四半期)に初めてテスラを追い抜き、25年を通じて大きくリードしていた。イーロン・マスク氏の政治活動やトランプ米大統領との緊密な関係により、特に欧州で消費者離れが進んだためだ。

ただ、テスラは今年1-3月(第1四半期)に首位を奪い返した。中国の需要鈍化によってBYDの国内販売が落ち込み、テスラはBYDを約4万8000台上回った。
BYDの6月の総販売台数は前年同月比5.5%増の40万3472台だった。このうち43%は海外市場で販売され、同社の世界展開の重要性を浮き彫りにした。
中国自動車市場では激しい価格競争が定着しており、BYDは吉利汽車や小米(シャオミ)などの競合に対抗するため、技術面の改良に注力している。
中国で運転支援の高度化が競争の主戦場となる中、BYDは5月末、自動運転車向けとして同国で最も高性能とうたう半導体など一連の新技術を発表した。また次世代型リチウムイオン電池「ブレードバッテリー」の生産も急速に拡大している。
テスラは、中国で運転支援関連の人材採用を開始した。現地競合との競争で鍵を握る技術の導入がたびたび延期されているためだ。
世界のEV販売は今年も過去最高に向かっているが、主要市場では伸びが鈍化している。中国乗用車協会(CPCA)によれば、世界最大市場の中国では、EVとプラグインハイブリッド車を含む新エネルギー車の5月販売台数が前年同月比7.5%減少した。
原題:BYD Set to Overtake Tesla Again in Fully Electric Car Sales (1)(抜粋)
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