欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのウンシュ・ベルギー中銀総裁は30日、追加利上げを実施する論拠は以前ほど明らかではなくなったと述べた。

ポルトガルのシントラで開催されているECB年次フォーラム出席に際し、ブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じたウンシュ氏は、米国とイランの合意によりショックの根源が「概ね」消えたと指摘。

「追加利上げが必要になる可能性はあり、市場も当然、それを織り込んでいる。しかし、その必要性は6月に考えていたほど大きくはない」と語った。

さらに、「もし追加利上げが必要だと考えるのであれば、自分はむしろ早期に行動すべきだと思う。ただし、それが7月を意味するわけではない」と続けた。

ECBは現在、米国とイランの間で成立した不安定な停戦がユーロ圏のインフレにどのような影響を及ぼすのか、インフレ率を2%に戻す上で追加の金融引き締めが必要かどうかを見極めている。

市場は依然として追加利上げを見込んでいる。

原油価格の下落を受けて利上げ観測はやや後退したものの、年内に0.25ポイントの利上げがあと1回実施されると想定されている。6月のユーロ圏インフレ率は3%に達した可能性があるとアナリストらは予想し、ECB当局者らは追加利上げが必要になるかもしれないとの認識を示している。

ウンシュ氏は、インフレの二次的効果は「ある程度」生じそうだとしつつ、それほど懸念はしていないと述べた。

「インフレ率が数四半期にわたって目標を上回る見通しなのは承知している」とし、「追加利上げの必要があり、データがその必要性を示すのであれば、あまり長く待つつもりはない。しかし、具体的な時期について約束するつもりもない」と語った。

原題:ECB’s Wunsch Says Case for Another Rate Hike Not as Strong Now(抜粋)

--取材協力:Fabrice Obrist.

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