自民党内からも反発の声…小渕優子議員は税調要職辞任の意向
小川彩佳キャスター:
そして2つ目のハードルが、「党内からの反旗」です。小渕優子議員が、税制のあり方をまとめる党の幹部職を辞任する意向を伝えたと。
星浩さん:
自民党の中からもいくつか批判の声が出始めました。一つは、消費税減税について「実行されてから2年後には元に戻す」と高市総理は明言しているんですけど、本当に戻せるのかと。1回8%から、例えば1%に下げた場合、2年後には大増税ということになります。
もう一つは、年末にアメリカからの要求を受けて防衛費を今のGDP2%から3%に増やそうとすると、5~6兆円の財源が必要になります。そうすると、11月ぐらいに消費税を減税して、年末には防衛増税をするという、減税と増税が繰り返されることになって、「あまりにも政策としてチグハグじゃないか」というような声が自民党の中から出ています。
小渕議員が税調の要職を退くことに連動して自民党の中では、財政再建を大事にしようと、とりわけ市場との対話、長期金利とか円安との対話を重視しようという議員連盟が立ち上がるという動きもあり、やや政局的に高市総理に対する反旗を翻す動きが出てきています。
藤森キャスター:
批判するんだったら、総選挙の頃やそれ以降も時間はあったはずですよね。

星浩さん:
一つは、先ほど申し上げた増税と減税のチグハグさもありますけど、高市総理自身が、例の中傷動画問題に対して「陳述書を出します」と言ったけれども、これは当然のごとくあまりにも評判が悪い。それによって政権の体力がじわじわ落ちているので、自民党の中からも不満が表面化しつつあるということです。
重要法案を抱えながら、「消費税減税」という非常に大きな課題に取り組むわけですから、体力が落ちている。本当は会期を延長してこういう問題に取り組むこともアリなんですけど、高市総理は中傷動画問題があるので、批判を受けたくないということで、会期末には国会を閉じたいという意味では弱気の姿勢です。その辺も、自民党の中で高市さんの足元が見透かされているというところはあります。
小川キャスター:
かなり厳しい歩みになってきているということですね。ただ、こうしている間にも物価高は歩みを止めていないですから、その対策が後手に回ることだけは避けていただきたい。
星浩さん:
政策への対応が一番大事なはずなんですけどね。
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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
政治記者歴30年 福島県出身