(ブルームバーグ):南米ベネズエラで24日に起きた大地震で、死者は235人、負傷者は4300人に上った。救助隊は倒壊した建物のがれきを撤去しながら、被災者の救出活動を続けている。
ベネズエラでは24日夕、マグニチュード7.2と7.5の地震が約1分間隔で連続して発生。多数の建物が倒壊したほか、国際空港にも甚大な被害をもたらした。各地では行方不明となった家族を捜す人々が相次ぎ、SNSには写真や情報提供を求める投稿があふれた。
アルバラド保健相は国営テレビで、「われわれは全国で並外れた対応を進めている。最も被害が大きいラ・グアイラ地域では病院が満床となっており、仮設病院の設置を始めている」と述べた。
ロドリゲス暫定大統領はこれに先立ち、250棟超の建物が被害を受けたラ・グアイラ州を災害地域に指定した。同州は首都カラカスに隣接する沿岸地域で、シモン・ボリバル国際空港も広範な被害を受けた。このほか少なくとも5州が被災している。
余震が続く中、多くの地域で電力、水道、ガスの供給が停止した。一方、石油関連施設はおおむね通常どおり稼働しているとみられるが、震源近くの積み出しターミナル1カ所が被害を受けた。
25日午後までに、米国、スペイン、メキシコ、カタール、国連から支援物資を積んだ航空機がベネズエラに向けて出発した。さらにコロンビア、パナマ、ドミニカ共和国、エルサルバドルなどからも救助隊が到着する見通しとなっている。ロドリゲス氏は、中国、ブラジル、カリブ海諸国も支援を表明したと述べた。
カラカスでは余震が繰り返し発生し、ロス・パロス・グランデスやアルタミラなどの地区では多くの住民が一夜を屋外で過ごした。別の住民は避難に備え、服を着たまま玄関を開け、荷物をまとめて自宅内で待機した。市民からは、2024年に利用が遮断されていたSNSのXに再びアクセスできるようになったとの報告も寄せられた。
悲鳴やうめき声が響く
25日未明、地震発生から約10時間が過ぎても、沿岸都市カティア・ラ・マールでは、がれきの下から悲鳴やうめき声が響いていた。倒壊した複数の建物には救助隊が到達できず、住民らが生存者の捜索を続けていた。
友人の安否を確認しようとしていたシューシー・マルティネスさん(30)は「彼は10階に住んでいて、5階より上はすべて崩壊したと聞いている」と話した。友人は家族とともに休暇を過ごしていて、被災したとみられる。近くの学校に避難したという情報もあるが、確認できていないという。
「道路が寸断され、電話もつながらないため、誰もラ・グアイラへ行くことができない」とマルティネスさんは語った。
人口約50万人のラ・グアイラ州は首都カラカスの北約30kmに位置し、今回の地震で最も大きな被害を受けた地域の一つとなった。過去にも壊滅的な自然災害に見舞われたこの地域には、24日の祝日に合わせて数千人が海水浴に訪れていたため、通常以上に多くの人々が集まっていた。
ヘリコプター映像では、カリブ海沿岸を望むプラヤ・グランデ、タナグアレナス、ロス・コラレスの各地区で街区全体ががれきと化した様子が確認された。倒壊を免れた建物も外壁に亀裂が入り、窓ガラスは割れ、壁には大きな穴が開いていた。サッカー場には即席の避難キャンプが広がり、家族連れはテントを張って再び屋外で夜を過ごす準備を進めていた。
病院の駐車場では、負傷者がマットや地面に横たわる中、医療スタッフは対応能力を超える患者たちを前に、紙とペンで受け入れ登録を行いながら負傷者の治療に追われていた。地元当局が人道支援団体に提供したデータによると、25日正午までにラ・グアイラ州の死者は105人、負傷者は1520人となった。
原題:Venezuela Searches for Survivors as Quakes Death Toll Hits 235、Screams Echo as Venezuela Searches for Survivors After Quakes(抜粋)
--取材協力:Nicolle Yapur、Matthew Bristow、Valentine Hilaire.
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