オーストラリアのアルバニージー首相は、極右政党ワン・ネーションを率いるハンソン上院議員が同国を「単一文化」社会にすべきだとの主張について、分断を招き「ナンセンス」に基づいていると一蹴した。

ハンソン上院議員 (キャンベラ、6月17日)

ワン・ネーションは、過去半年で支持率を伸ばしており、最近の世論調査では国内で最も人気のある政党となっている。

こうした中、同党を率いるハンソン氏は先週の演説で、長年にわたる多文化主義政策を批判し、移民プログラムによってオーストラリアは危機的状況に追い込まれたと主張した。

また23日のテレビ出演では、「われわれは多民族(国家)だが、最終的にはそれぞれの文化や独自の法律、独自の信念の中で暮らすさまざまな小さな集団ではなく、オーストラリア人としてあるべき姿を見つめる必要がある」と指摘。「日本は単一文化だ。オーストラリアが単一文化であって何が悪いのか」と述べた上で、「重要なのは、一つの文化の下で団結することであり、誰もが一つの法律の下で平等に扱われるべきだ。出身地や文化的背景を忘れるべきだと言っているわけではない」と説明した。

これに対し、アルバニージー氏は23日、ハンソン氏の発言について問われた際、「現代のオーストラリアは単一文化ではなく、今まで一度もそうであったことはない」と述べ、「実際には存在したことのない状態に戻ろうとするのは全くのナンセンスな主張だ。これは2026年のわれわれの実態を反映した政策でもなければ、この国の将来像でもない」と強調。

オーストラリアでは18世紀後半の白人入植以前から「多くのファースト・ネーションズ(先住諸民族)が存在していた」と指摘し、最初の入植者たちも団結していなかったと述べた。

さらに「われわれの多様性は強みだ」とした上で、「人々を分断することを目的としたこのような文化的論争にとらわれていては、前進することはできない」と語った。

Photographer: Brent Lewin/Bloomberg

原題:Australia’s PM Rejects Far Right Call for ‘Monocultural’ Society(抜粋)

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