5月に新規株式公開(IPO)を果たしたAI半導体メーカーの米セレブラス・システムズの株価が24日、上場来安値に急落した。同社が示した通期売上高見通しが投資家の失望を招き、終値でIPO価格を割り込んだ。

エヌビディアの競合を目指す他社と同様、セレブラスも、AIデータセンターの世界的な整備を背景とした急速な売上高成長と利益拡大に慣れた投資家の高い期待に応える必要がある。エヌビディアや一部の半導体メーカーは繰り返し市場予想を上回る業績を示してきたため、堅調な決算発表でも必ずしも株価上昇につながらない環境となっている。

セレブラスは23日の発表資料で、2026年の売上高が8億5500万ー8億6500万ドル(約1380億-1400億円)になるとの見通しを示した。ブルームバーグが集計したデータによると、アナリスト予想の平均は8億2480万ドルだった。

半導体業界史上最大のIPOで55億ドルを調達した後、初の決算発表だった。セレブラスは、大型のチップを中核とする革新的技術を武器にAIインフラ分野で独自の地位を築いている。このチップは、大規模AIモデル運用や高速応答生成に優れているという。

同社株の大幅変動は、AIブームを巡る投資家心理の変化を反映してきた。5月にIPO価格185ドルで上場した後、一時311.07ドルまで上昇したが、今月24日は20%安の182.41ドルで取引を終え、終値で初めてIPO価格を下回った。

動画:セレブラスの決算に関するリポート

1-3月(第1四半期)の売上高は94%増の1億9340万ドル、純損失は1400万ドルだった。アナリスト予想平均は、売上高1億8140万ドル、純損失5860万ドルだった。

アンドリュー・フェルドマン最高経営責任者(CEO)によると、目下の最大課題は、十分なデータセンター用スペースを確保することだという。決算発表前のインタビューで同氏は、「当社やエヌビディアがこれだけの技術を生み出してきたにもかかわらず、最終的な制約要因が建物だというのは何とも皮肉なことだ」と語った。

原題:Cerebras Plunges Below IPO Price on Disappointing Outlook (1)(抜粋)

(24日の株価終値などを追加して更新します)

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