(ブルームバーグ):5月に新規株式公開(IPO)を果たしたAI半導体メーカーの米セレブラス・システムズの株価が米国時間引け後の時間外取引で約10%下落した。同社が示した通期売上高見通しがAIデータセンター市場でのシェア拡大に対する投資家の高い期待に応えられなかった。
AIデータセンター増設で需要は高まっており、同社も競合企業と同様、急成長と高収益への期待に応える必要がある。エヌビディアや一部の半導体メーカーは繰り返し市場予想を上回っており、堅調な決算発表だけでは株価上昇にはつながりにくい。
セレブラスは23日の発表資料で、2026年の売上高が8億5500万ー8億6500万ドル(約1380億-1400億円)になるとの見通しを示した。ブルームバーグが集計したデータによると、アナリスト予想の平均は8億2480万ドルだった。
半導体業界史上最大のIPOで55億ドルを調達した後、初の決算発表だった。セレブラスは、巨大なチップを中心とする技術を武器にAIインフラ分野で独自の地位を築いている。このチップは、大規模AIモデル運用や高速応答生成に優れているという。
同社の株価変動は、AI時代の半導体メーカーに寄せられる期待の大きさを反映している。IPO価格の185ドルに対し、上場初日の終値は311.07ドルとなった。23日の決算発表後の時間外取引では202.25ドルまで下落した。23日終値は226.72ドルと、上場来で23%上昇していた。
1-3月(第1四半期)の売上高は94%増の1億9340万ドル、純損失は1400万ドルだった。アナリスト予想平均は、売上高1億8140万ドル、純損失5860万ドルだった。
アンドリュー・フェルドマン最高経営責任者(CEO)によると、目下の最大課題は、十分なデータセンター用スペースを確保することだという。決算発表前のインタビューで同氏は、「当社やエヌビディアがこれだけの技術を生み出してきたにもかかわらず、最終的な制約要因が建物だというのは何とも皮肉なことだ」と語った。
原題:Cerebras Drops After 2026 Sales Outlook Disappoints Investors(抜粋)
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