中国で日本人2人が税関当局に拘束された。木原稔官房長官が24日の記者会見で明らかにした。健康状態に特に問題はないという。所属企業など詳細は公表しなかった。

木原氏によると、日本側は5月18日に1人、同25日に1人が、いずれも国家輸出入禁止貨物密輸罪に抵触した容疑で拘束されたとの通報を中国の税関当局から受けたという。2人に関わる情報や詳細な経緯については、捜査中であることやプライバシー保護を理由にコメントを控えた。

朝日新聞は24日付朝刊で、中国遼寧省大連にある日系電機大手の日本人男性1人が拘束されたことが分かったと報道。対日輸出を規制しているレアアース(希土類)を加工した製品を中国国外に輸出しようとしたという。

木原稔官房長官と高市早苗首相

中国は昨年11月の高市早苗首相による台湾有事を巡る国会答弁に反発し、日本に対するレアアース(希土類)輸出規制を段階的に強化している。

外務省のウェブサイトによると、中国が反スパイ法を制定した2014年以降、これまでに計17人の日本人が拘束された。23年に拘束されたアステラス製薬の社員に対しては、北京第2中級人民法院(地裁)が昨年7月、懲役3年6月の有罪判決を言い渡した。

東シナ海

日中関係を巡り、木原氏は東シナ海の日中中間線の西側の海域で中国側が移動式掘削船を固定していることも確認されたと明らかにした。同海域では中国がガス田開発を進めている。

木原氏は日中間では東シナ海の排他的経済水域(EEZ)や大陸棚の境界が画定していないと指摘し、中国側が「一方的な開発行為や既成事実化の試みを継続していることは極めて遺憾だ」と語った。外交ルートを通じて中国側に抗議したという。

(第6段落以降を追加し、更新しました)

--取材協力:稲島剛史.

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