(ブルームバーグ):韓国のネット通販大手クーパンは、4-6月(第2四半期)の営業損益が市場予想より大きな赤字となった。主力市場の韓国での大規模な個人情報流出に関連し、多額の課徴金を科されたことが打撃となった。
マーケティング費用の増加により、今後数カ月は収益性が悪化するとの見通しも示した。7-9月(第3四半期)のEBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)利益率は300-400ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小する見込み。主力の商品コマース部門の利益率が改善するのは2027年半ばになるとしている。米国に上場している同社の株価は時間外取引で約7.3%下落した。
ボム・キム最高経営責任者(CEO)は決算説明会で、「今年の業績回復は順調には進まない」と説明。来年には、「商品コマース部門の成長率と利益率が以前の水準に戻ると予想している」と述べた。
「韓国のアマゾン」とも呼ばれる同社を巡っては、元従業員が約3400万件のアカウントから個人情報に不正アクセスしていたと規制当局が突き止め、批判が強まっている。この件数は韓国人口の約3分の2に相当する。反発の広がりを受け、韓国の個人情報保護委員会は6月、過去最高となる6247億ウォン(約690億円)の課徴金を科した。この負担が業績を圧迫した。
株価は、情報流出が昨年11月下旬に初めて報じられて以降、40%余り下落している。4-6月期の営業損益は5億5600万ドル(約880億円)の赤字に転落した。アナリスト予想平均は3億6100万ドルの赤字だった。純売上高は前年同期比4%増と、おおむね予想に沿った。純損失は前四半期から拡大し、5億7000万ドルとなった。

また、韓国・仁川の物流センターで先月発生した火災の後処理にも追われている。鎮火まで約110時間を要した。復旧費用や在庫損失、近隣住民への補償費用が7-9月期の業績を圧迫する見通しだ。
ガウラヴ・アナンド最高財務責任者(CFO)は決算説明会で、顧客の需要に応じた商品供給に火災は影響しなかったと説明した。ただ、財務への影響を評価するには「まだ早過ぎる」と述べた。
同社の推計によると、火災前の同施設には、在庫と固定資産が計約2億4600万ドル相当あった。保険金を請求する方針で、関連損失と保険金収入を7-9月期から計上するとアナンドCFOは説明した。
フードデリバリーなどの成長事業部門では、台湾への大型投資を背景に、今年の調整後EBITDAベースの赤字が9億5000万-10億ドルになると同CFOは見込んでいる。
原題:Coupang’s Losses Widen After Fallout From Data Leak Spreads (1)(抜粋)
--取材協力:Andrew Pollack.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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