アメリカのトランプ大統領は予告していたイランに対する攻撃を一転して中止し、イランとの戦闘終結に向けた合意の覚書について、今週末にも署名できるとの見通しを示しました。

アメリカ トランプ大統領
「我々はイランとの戦闘について、素晴らしい合意に達したばかりだ。あとは文書の最終調整をするだけで、数日で完了するはずだ。ヨーロッパで署名式も行われるだろう」

トランプ大統領は11日、イランとの戦闘終結に向けた合意の覚書についてこう述べた上で、署名式にはバンス副大統領らが出席するとの考えを示しました。

覚書には「イランがいかなる形でも核兵器を保有せず、核兵器を購入することもできない」との内容が含まれていると説明。イランの最高指導者モジタバ師が承認したとの認識を示しています。

覚書について、アメリカのニュースサイト「アクシオス」は、レバノンを含む地域での停戦を60日間延長し、その間に核交渉を行う内容だとしていて、アメリカの当局者や仲介国の外交官の話として、▼ホルムズ海峡の即時開放や、▼イランが合意内容を遵守することを条件とした制裁の緩和が含まれていると報じました。

スイスのジュネーブで署名式が開かれる可能性があるとしています。

ただ、情報筋の話として、モジタバ師の承認は得られていない可能性が高いとも伝えています。

覚書の合意に向けては、仲介国のカタールとイランが協議を進めた一方、イスラエルのネタニヤフ首相には事前に知らされていなかったということです。

一方、イラン外務省の報道官は「合意内容は最終決定されていない」と述べました。「イランは自らのレッドラインを妥協しない」と強調しています。