(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)の当局者らは、11日に続き、次回7月の政策委員会会合で、早くも2回目の利上げを実施する可能性を排除していない。事情に詳しい関係者が明かした。
市場関係者やエコノミストの多くは、政策当局者らが9月の会合で四半期経済見通しを更新する際、追加利上げすると予想している。だが、複数の関係者は、イラン戦争をきっかけとしたインフレ懸念を背景に、7月の利上げも排除できないとしている。
もっとも、関係者らは、状況がそれまでに改善すれば、ECBは金利を据え置くことも可能だと強調した。ECBの報道官はコメントを控えた。
ECBは11日、2023年9月以来となる利上げを行い、中銀預金金利を2.25%とした。ラガルド総裁は、当初はエネルギー価格の急騰によって引き起こされたインフレが、ユーロ圏21カ国の経済全体に広がりつつあると警告した。
同日発表した最新の四半期経済見通しでは、今後2年間の消費者物価上昇率が従来予想よりも速いペースで進む中、需要が弱まり経済成長は打撃を受けるとの見通しが示された。
ラガルド総裁は「中東の戦争は経済活動の重しとなっており、各種調査は特にサービス業で減速を示している。エネルギー価格の上昇により、この夏にかけてインフレ率はさらに押し上げられ、2027年上期まで目標を大きく上回る状態が続くだろう」と述べた。
投資家は、中銀預金金利について、ECBがさらに2回利上げを行うと見込んでいる。一方、英国や米国の金融当局は当面、政策金利を据え置くとの見方が大勢だ。
INGのグローバル・マクロ部門責任者のカーステン・ブジェスキ氏は、顧客向けリポートで「今回の決定に続く2回目の利上げは、7月であれ9月であれ、その可能性が高まった」との見方を示した。
原題:ECB Officials See Next Rate Increase Possible as Soon as July(抜粋)
--取材協力:Jan Bratanic、Nick Heubeck、William Horobin.
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.