インドのモディ首相は来週開催される主要7カ国首脳会議(G7サミット)でトランプ米大統領と会談する見通しだ。事情に詳しいインド政府の当局者が明らかにした。対面での会談は、約1年前にパキスタンを巡って関係が冷え込んで以来となる。

両首脳は6月15-17日にフランスのエビアンで開かれるサミットに出席する見込み。正式な二国間会談は発表されておらず、何らかの形で接触するかどうかもまだ決まっていない。

非公開の協議だとして匿名を条件に当局者が述べたところでは、首脳会議に合わせた会談の可能性が検討されている。

インド外務省に詳しい情報を求めたが、電子メールへの返答はない。ニューデリーの米国大使館はホワイトハウスに問い合わせるよう求めた。ホワイトハウスは計画についてコメントを控えた。

会談が実現した場合でも、イランで続く紛争が議論を複雑にする可能性が高い。米国による新たな攻撃で、会談に向けた調整に支障が出る恐れもある。米中央軍はソーシャルメディアへの投稿で、米軍がオマーン沖の商船を攻撃したと確認した。インド外務省によると、同船のインド人乗組員24人のうち3人はなお行方不明となっている。

インド政府は攻撃を非難し、AFP通信や現地メディアの報道によると、この件で米国の臨時代理大使を呼び出した。

モディ氏は2025年2月、トランプ氏が大統領に就任した後、いち早くホワイトハウスを訪問した首脳の一人だった。ただ、インドとパキスタンが短期間の軍事衝突に至った後、数カ月で関係は悪化した。トランプ氏はインド・パキスタン間の停戦仲介に貢献したと繰り返し主張しているが、インド政府はこの見解を否定している。トランプ氏はその後、パキスタン首脳との強い個人的関係を築いた。

トランプ氏は昨年、貿易障壁やロシア産原油の購入を理由に、インド製品に50%の関税を課した。関税は今年に入り引き下げられ、現在は両国が新たな貿易協定を巡って交渉している。

モディ氏とトランプ氏は昨年以来、直接会っていない。ただ、関係修復を目指す中で、ここ数カ月に数回、電話会談している。昨年カナダで開かれたG7首脳会議では、トランプ氏が早めに帰国したため会談は実現しなかった。ブルームバーグ・ニュースが当時報じたところでは、モディ氏は昨年10月、トランプ氏との気まずい接触を避けるため、マレーシアでのフォーラム出席を見送った。

緊張が続く一方で、トランプ氏はモディ氏への称賛を繰り返している。10日のソーシャルメディア投稿では、モディ氏がインド首相として長期政権を維持していると祝意を示した。

「そして彼は偉大な人物だ。強く、健康で、賢明な人物であり、今後も長年にわたり偉大さと成功を手にするだろう」とトランプ氏は書き込んだ。

モディ氏はソーシャルメディアへの投稿で応じ、「両国と世界の利益のため」、インドと米国の「包括的グローバル戦略的パートナーシップ」を前進させるべく協力することを楽しみにしていると述べた。

事情に詳しい当局者によると、両首脳の会談で大きな突破口が開かれる可能性は低い。むしろ会談の意義は、両政府が不可欠と位置付ける関係の基調をリセットできるかにある。

ルビオ米国務長官は先月、3日間の日程でインドを訪問した際、同国を米国にとって「最も重要な戦略的パートナー」の一つと表現した。

原題:Trump, Modi Likely to Have First Meeting Since Pakistan Spat (1)(抜粋)

--取材協力:Nasreen Seria.

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