G20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議がアメリカで開かれましたが、ロシアの出席に抗議しアメリカやイギリスなどが退席しました。一方で、日本は退席しませんでした。
アメリカ・ワシントンで20日開かれたG20財務相・中央銀行総裁会議。
日本やアメリカに加えロシアの財務相もオンラインで参加しましたが、ウクライナへの侵攻に抗議するためロシア代表の発言のタイミングでアメリカやイギリス、カナダなどが退席しました。
また今回、招待されたウクライナのマルチェンコ財務相はJNNの取材に会議ではロシアへの非難が相次いだと明らかにしました。
ウクライナ マルチェンコ財務相
「全ての国がウクライナに対するロシアの侵攻を非難した。ロシアは少し発言したが大多数の代表が会場を出て行った」
一方で、鈴木財務大臣は会議の後、「日本は退席していない」と話しました。
鈴木俊一 財務大臣
「(Q.日本はG20を退席されたのでしょうか?)していません。(Q.そのまま?)はい」
ロシアへの経済制裁などで足並みを揃えてきた欧米と日本ですが、G20では対応が分かれた形となりました。
ロシアへの制裁強化では一致しているはずのG7の中でも対応に差が出た形となりました。
鈴木財務大臣は、記者会見を行っていて、このあと日本が退席しなかった理由について説明するものとみられます。
議長国を務めるインドネシアは会合後、ロシアのウクライナ侵攻によって「G20の協力や役割が損なわれることはない」としていますが、そもそもG20ではロシアに対する制裁を行っていない国も多くあり、一致点を見いだすのは難しく結局、今回の財務相会合では共同声明も出せずに終わりました。
本来は世界が直面する問題を新興国と先進国が連携して協議するはずのG20ですが、「反ロシア」と「親ロシア」の分断ばかりが鮮明になる枠組みになろうとしています。

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