(ブルームバーグ):商品市場は「スーパースクイーズ」の状態にあり、ホルムズ海峡の事実上の封鎖が続けば、それがさらに悪化するだろうと、HSBCホールディングスが指摘した。
ポール・ブロクサム氏らHSBCのアナリストは1日付のリポートで、「海峡封鎖が長引くほど在庫水準は低下し、一部の商品で市場が『転換点』に達する可能性が高まる」と論じた。
ただ、その転換点が正確にいつ訪れるのかを予想するのは難しいとも付け加えた。
商品相場は5月半ばに過去最高値を付けたが、米国がイランとの停戦延長に向けた取り組みを強化したことを受け、上昇幅を縮小した。停戦が実現すれば、重要な海上輸送路であるホルムズ海峡が再開され、最終的な戦争終結に道を開く可能性がある。
HSBCは中東以外にも商品相場を押し上げる要因があるとの見方を示し、銅などベースメタルの需要増加、穀物供給に悪影響を与え得るエルニーニョ現象の発生が見込まれていることなどを挙げた。
商品市場全体のサイクルは依然として「超強気」局面にあるとしつつ、「今回の状況は過去の『スーパーサイクル』とは大きく異なる。供給障害によって引き起こされているからだ」と、HSBCのアナリストは指摘。「我々はこれを『スーパーサイクル』ではなく、『スーパースクイーズ』と呼んでいる」とし、同行による過去の調査にも言及した。
ホルムズ海峡が引き続きほぼ封鎖され、原油在庫は「機能上、稼働を維持できる最低水準に達する可能性があり、これまでのペースとは異なる急激な価格上昇や、本物の供給不足に陥る恐れがある」と警告した。ペルシャ湾と世界の市場を結ぶホルムズ海峡は、戦争前の平時には世界の石油および液化天然ガス(LNG)供給の約2割が通過していた。
原油の国際指標である北海ブレントはイラン戦争開始後に一時126ドルを超える水準を付けたが、2日は95ドル近辺で取引されている。一方、アルミニウムは4年ぶりの高値を更新し、銅は一時1トン=1万4056ドルと、年初来で約13%上昇している。
HSBCのアナリストは、アルミニウムについて「構造的な需要見通しは良好だが、最近の主な上昇要因は中東の製錬能力への被害」だと分析し、「銅価格の上昇は主に需要が主導している」との見解を示した。
原題:Commodities in ‘Super-Squeeze’ as Hormuz Risks Build, HSBC Says(抜粋)
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