中国のテンセント・ホールディングス(騰訊)の株価が2日、3年超ぶりの大幅高となった。同社が人工知能(AI)エージェントの試作版をテストしているとの報道を受け、同社のAIへの取り組みに対する楽観論が広がった。

テンセントは今月中にもAIエージェントの一般公開に向けたコンプライアンス手続きを開始する計画だと、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が計画に詳しい関係者の話として報じた。同社は少数の社外ユーザーを対象にテストし、段階的な導入を開始する計画だという。

利用者の多い微信(ウィーチャット)向けでAIエージェントの導入が成功すれば、急速に台頭する同技術分野で後れを取り戻したいテンセントにとって前進となる。テンセントは今年、同分野への投資を少なくとも倍増して360億元(約8500億円)超にすると表明しているものの、ユーザーへの普及と最先端の大規模言語モデル(LLM)開発の両面で、字節跳動(バイトダンス)やアリババグループなどに後れを取っている。

ユニオンバンケールプリヴェ(UBP)のマネジングディレクター、ベイサーン・リン氏は「市場でテンセントはAIの出遅れ組とみなされており、同社の株価は今年、相当なアンダーパフォームとなっている」と指摘。「AIエージェントが成功すれば、そうした見方が変わる可能性がある。現時点で詳しい情報はほとんどないが、テンセントにはそれを機能させるための巨大なエコシステムがあることは分かっている」と述べた。

香港市場でテンセントの株価は一時8.4%上昇し、取引時間中として2022年終盤以来の大幅上昇となった。その後、上げ幅を約6%に縮小した。今年に入り20%超下落しており、ハンセンテック指数を大幅に下回っている。

テンセントの広報担当者はコメントを控えた。

原題:Tencent Gains After Report It’s Set to Launch WeChat AI Agent(抜粋)

--取材協力:Zheping Huang、Jiyeun Lee.

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