ソーシャルメディアを使い株価操縦を図る手法を巡り注目を集めていた米国の裁判で、空売り投資家アンドリュー・レフト被告が1日、陪審から有価証券詐欺の有罪評決を受けた。ロサンゼルス連邦地裁で行われた3週間の公判と、陪審による2日間の評議を経て、評決が言い渡された。

同被告は数十社に関する刺激的な投稿を用いて株価に違法な影響を与え、短期間で利益を得たとして起訴されていた。検察によると、レフト被告は2018-23年にこうした取引で約2000万ドル(現在の為替レートで約32億円)を稼いだ。

シトロン・リサーチ創業者のレフト被告は裁判で、自ら証言台に立った。刑事被告人としては異例だ。これにより、弁護人による友好的な質問を通じて、自身の投稿や取引について陪審員に説明する機会を得た。一方で、取引当時に送信したメッセージなどの証拠を基に、発言が真実ではなかったと検察側から追及される緊迫した反対尋問にも直面した。

この裁判を通じ、企業価値が過大評価されていると見なす企業を指摘し、そうした企業の株価下落によって利益を得る空売り投資家の活動に注目が集まった。また、企業に関する意見表明がどの時点で相場操縦に当たるのかという難しい論点も検証され、ウォール街に影響を及ぼし得るとも考えられていた。

事件の舞台となったのは、ツイッター(現在のX)への投稿だった。検察は、レフト被告が投稿した時期前後の非公開のやり取りが、同被告が企業について発信していた内容を必ずしも信じていなかったことを示しており、また自身の取引意図についてフォロワーに誤った印象を与えていたと主張した。

原題:Short Seller Andrew Left Found Guilty of Securities Fraud(抜粋)

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