米衣料大手ギャップは通期売上高見通しを引き下げた。これを受け株価は時間外取引で急落。顧客を呼び戻そうと商品構成の立て直しに苦戦する同社にとって、新たな打撃となった。

2023年に最高経営責任者(CEO)に就任したリチャード・ディクソン氏は、人目を引くコラボレーションや著名人起用を通じ、ギャップの再生を図ってきた。

しかし、業績の回復にばらつきがある。主力ブランド「Gap」は最も進展を見せている一方、女性向けスポーツウエアを展開する傘下ブランド「アスレタ」は苦戦が続いている。

「バナナリパブリック」と「オールドネイビー」の売上高は改善の兆しを見せ始めていたが、2-4月(第1四半期)では予想を下回った。特に低価格帯を強みとするオールドネイビーでは意外な展開だった。

全体的な既存店売上高に加え、オールドネイビーとバナナリパブリック、アスレタの各ブランドの既存店売上高は、いずれもアナリスト予想を下回った。同社は通期純売上高の増収率見通しを従来の3%から最大2%に下方修正した。

ギャップの株価は通常取引終了後の時間外取引で一時16%下落。年初来騰落率は28日の終値時点で2.3%安だった。

ディクソン氏はアナリストとの電話会議で、同社ブランド間の「業績のばらつき」を認めた上で、「想定していたほど力強いスタートではないが、まだ年度序盤だ」と述べた。

ギャップ傘下の最大ブランド、オールドネイビーについては、期待外れの季節商品ラインアップが売上高に悪影響を及ぼしたとディクソン氏は述べた。特にドレスは目標を達成できなかった。

「率直に言って、われわれは適切なファッション性とバリューを提供できていなかった」とし、課題は消費者心理の弱さではなく商品戦略にあるとの認識を示した。

カトリーナ・オコネル最高財務責任者(CFO)は、通期見通し引き下げの主因はオールドネイビーにあると説明。通期既存店売上高は横ばいから1%増にとどまる見通しだとした。

5-7月(第2四半期)の売上高についても、前年同期比で横ばいから1%減を見込んでおり、市場予想を下回った。

米小売り各社は、高止まりするガソリン価格や根強いインフレの中で消費者の需要喚起に努めている。消費者の間では支出抑制や高額商品の購入先送りの動きが広がっており、割安感を打ち出すブランドに追い風となっている。

競合のアメリカン・イーグル・アウトフィッターズも、第1四半期の既存店売上高が市場予想を下回ったことを受け、株価は28日の時間外取引で2桁の下落となった。

原題:Gap Shares Plummet After Retailer Cuts Sales Outlook (2)(抜粋)

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