(ブルームバーグ):北大西洋条約機構(NATO)加盟国のルーマニア国防省は29日、ロシアのドローン(無人機)がウクライナ国境からルーマニア領空に同日侵入し、東部の都市ガラツィにある集合住宅の屋上に衝突したと発表した。衝突で火災が発生し、2人が負傷した。
ルーマニアにとって、2022年のロシアのウクライナ侵攻以降で最も重大な被害の出た無人機侵入となった。国防省は「深刻かつ無責任な事態のエスカレート」とロシアを非難した。
国防省によると、ウクライナ国境付近を飛行する複数のドローンを追跡するため、F16戦闘機2機が緊急発進した。パイロットには空中目標への攻撃許可が下りていた。同国政府はNATOの同盟国に事態を報告し、対ドローン能力の早期移転を要請した。
ルーマニアや他の東欧のNATO加盟国では、ロシアとウクライナのドローンによる領空侵犯が相次いでいる。エストニアも今月に入り、ウクライナのドローンを撃墜し、リトアニアの指導者らは首都ビリニュスの警戒態勢下で避難を余儀なくされた。
ルーマニア外務省は「今回の重大な国際法違反と領空侵犯に対応し、必要な外交的手段を講じる」とコメントを出した。
NATOの報道官は「ロシアの無謀な行為を非難する。NATOはドローンを含むあらゆる脅威に対抗する防衛体制を引き続き強化していく」とX(旧ツイッター)に投稿した。NATOのルッテ事務総長もルーマニア政府とこの問題で連絡を取り合っているという。
原題:Romania Accuses Russia of Escalation After Drone Hits Building(抜粋)
--取材協力:Andrea Palasciano.
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