財務省が29日に実施した2年利付国債入札は、投資家需要の強弱を反映する応札倍率が3.7倍と過去12カ月平均(3.74倍)を小幅に下回った。市場参加者からは「やや弱めの結果だった」との声が出ている。

応札倍率は前回(5.24倍)を下回ったほか、最低落札価格は100円04銭と市場予想(100円05銭5厘)を下回った。大きいと入札の不調を示すテール(落札価格の最低と平均の差)は2銭と前回(5厘)から拡大し、昨年12月以来の大きさとなった。

中東情勢の混乱長期化への懸念から世界的に金利が上昇する中、新発2年債利回りは20日に1.45%と1995年以来の高水準を更新した。足元では米国とイランの停戦合意期待を背景に原油価格がやや落ち着いていることもあり、1.35%近辺で推移している。

SMBC日興証券の奥村任チーフ金利ストラテジストは、入札は「やや弱めの結果だった」と語る。中期ゾーンはこの1週間で大きく金利が低下したため、「物足りなさを感じた投資家もいたのだろう」と話す。ただ、きょうの相場は米国とイランの暫定合意を素直に好感して全体的には上昇(利回りは低下)しており、「2年債入札の弱さが起点となって相場を動かすことはないだろう」という。

入札の結果発表後、2年債利回りは0.5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い1.355%を付けた。一方、10年債利回りは2.65%と前日から4.5bp低い水準で推移している。

(4段落以降に市場関係者のコメントと相場の動きを追加し更新します)

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