UBS証券が、ゴールドマン・サックス証券で債券・為替・コモディティ営業の副本部長を務めていた真鍋俊氏を採用したことが分かった。過去8カ月で元ゴールドマン・サックスのベテラン人材が少なくとも3人加わったことになる。

ブルームバーグが入手した内部文書をUBS証の広報担当者が確認した。真鍋氏は29日付で入社し、株や債券の販売・取引を行うグローバルマーケッツ本部の共同責任者に就く。同じく共同責任者を務めるショーン・マッカーシー氏とともに同部門を統括する。

日本では金利ある世界の到来で金融機関の収益機会が広がっている。日本国債のトレーディングや合併・買収(M&A)助言業務、地域金融機関などの法人顧客への営業などで人材を巡る争奪戦が起きている。

真鍋氏は証券取引など市場業務で20年以上の経験を持つ。モルガン・スタンレーでキャリアを開始。ゴールドマンには10年ほど在籍し、マネジングディレクターを務めた。UBS証の広報担当者によると同社でもマネジングディレクターに就くという。

UBSグループでアジア太平洋地域グローバル・マーケッツ統括責任者を務めるティム・ワネンマッカー氏と、UBS証券の横手信一社長はメモの中で、真鍋氏の採用は「コア市場である日本に引き続き投資していくという当社のコミットメントを示すものであり、今後の大きな成長機会を捉えるためのリーダーシップ体制をさらに強化するもの」だと述べた。

横手氏はゴールドマンで25年間勤務しパートナーを務めた後、2025年10月にUBS証券に入社した。今月にはゴールドマンで日本の地域金融機関向けの営業責任者を務めていた深谷和彦氏が投資銀行本部に加わった。

UBSグループのセルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)は1月、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで、アジア事業を強化する方針を示した。日本もウェルスマネジメントから投資銀行業務まで、全ての中核事業で「全面的に」拡大を図ると述べた。

UBS証券の昨年の連結純営業収益は、三井住友トラストグループとウェルス・マネジメントの合弁事業を開始した21年以降で最高となった。ウェルス・マネジメントを含むすべての事業部門が好調だったとしている。同社は投資銀行や証券取引業務も手掛けるが、日本国債のトレーディング機能は21年にシドニーに移した。

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