(ブルームバーグ):資産家のケネス・グリフィン氏が創業した米マーケットメーク(値付け業務)会社シタデル・セキュリティーズによると、エネルギー輸送の要衝、ホルムズ海峡が「タイミングよく」再開し、金融市場で広範な相場の反発を招く可能性を投資家は過小評価しているかもしれない。
シタデル・セキュリティーズのストラテジスト、フランク・フライト氏によれば、米国とイランがホルムズ海峡を再開させる合意に近づく「かなり大きな可能性」が二つの兆候からうかがえる。
フライト氏は顧客向けのリポートで、数カ月にわたり遮断されていたイランのインターネット接続が開戦前の水準の約86%まで回復する状況は、イランが戦争の早期収束を予想していることを示唆すると分析した。ネットブロックスのデータを引用した。
さらに軍高官が公の場に姿を見せていることも、イラン指導部が目先の事態のエスカレートや標的型攻撃のリスクが低下したと判断していることを示し、戦争終結に向けた合意の可能性を高めるという。
「交渉進展の報道が広く流れていることに加え、これら二つのファクターは、合意が差し迫っている可能性を指し示しているとわれわれは考える。ホルムズ海峡を適時再開させる米・イラン合意の見通しについて、われわれはコンセンサスより前向きだ」とフライト氏は指摘した。
事情に詳しい関係者によると、米国とイランは60日間の停戦延長と、イランの核開発プログラムに関するさらなる協議開始で暫定合意に達したが、トランプ大統領の承認がなお必要という。
7月末までにホルムズ海峡が完全に再開されれば、米10年国債利回りが12ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り低下する一方、S&P500種株価指数は1.7%上昇し、ドル相場は0.5%下落する可能性があるとフライト氏は予想している。
原題:Citadel Securities Sees Markets Underpricing Signs of Iran Deal(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.