暗号資産(仮想通貨)ビットコインが28日、6週間超ぶりの安値を付けた。経済見通しへの警戒感や米上場投資信託(ETF)からの資金流出が、最大の暗号資産ビットコインの重しとなっている。

ビットコインはシンガポール市場で一時2.5%安の7万3294ドルまで下落し、4月14日以来の安値を付けた。暗号資産の時価総額で2位のイーサは4%超下落し、1970ドルと約2カ月ぶり安値を付けた。

人工知能(AI)への期待を背景に株式相場が過去最高値圏にある一方、米国とイランの戦争がインフレを加速させ、利上げにつながるとの懸念が投資家心理を冷やしている。米現物ビットコインETFでは、5月に入り約15億ドル(約2400億円)の純流出となっている。

暗号資産取引会社ファルコンXのアジア太平洋地域デリバティブ取引責任者ショーン・マクナルティ氏はビットコインの下落について、「暗号資産固有というより、主にマクロ要因によるものに見える」と分析した。

同氏によると、米国債利回り上昇とドル高が金融環境を引き締める中、ETFからの資金流出に加え、最大のビットコインETFである「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト」で大口売却があったとの報道も投資家心理を悪化させた。

IGマーケッツのアナリスト、トニー・シカモア氏は、中東情勢を巡って具体的な進展が見られるまで、暗号資産トレーダーはより慎重な姿勢を取っていると指摘。「株式市場にもやや息切れ感が出始めており、ビットコインは7万ドル台半ばの重要な支持線を割り込んだことで、レバレッジをかけた買い持ちポジションの整理が進んでいる。短期的リスクは下方向だ」と述べた。

原題:Bitcoin Falls to Six-Week Low Amid War Jitters, ETF Outflows(抜粋)

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