森ビルは米総合不動産投資信託(REIT)会社のSLグリーン・リアルティと提携し、ニューヨーク市マンハッタン地区のグランド・セントラル駅近くにオフィスタワーを建設する。

27日の発表資料によれば、マディソン街346番地に建設されるタワーは46階建てで、約7万9000平方メートルの賃貸スペースを有する。建築事務所KPFが設計を担当し、テラスや高級フィットネス施設、講堂、テナントラウンジを設ける。

SLグリーンは昨年、新タワー建設用地を確保するため隣接2棟を1億6000万ドル(約255億円)で取得した。同社はプロジェクトの持ち分49%を総額1億7500万ドルの評価額で森ビルに売却したと、発表資料に記されている。

44丁目と45丁目の間に建設される新タワーは、SLグリーンの看板物件である「ワン・バンダービルト」に近接する。新型コロナ禍のロックダウン中にオープンしたこのビルは、ニューヨークでも最高水準のオフィス賃料を実現している。森ビルは過去2年間に2回の取引を通じ、それぞれ47億ドルの評価でワン・バンダービルトの持ち分を取得している。

不動産仲介会社サヴィルズによると、マンハッタンのオフィス賃貸市場はパンデミック時の低迷から回復しており、今年1-3月は2019年以来の好調な四半期となった。需要の多くは新築または大規模に改装された高級物件に集中している。企業が人材確保のために、魅力的な職場環境を求めている状況が背景にある。

ワン・バンダービルトと、マンハッタンのノマド地区で2023年にSLグリーンがオープンした「ワン・マディソン」はいずれも、金融とハイテク業界のテナントで満室となっている。

SLグリーンのマーク・ホリデー最高経営責任者(CEO)は「最高品質で、最良の立地条件、配慮の行き届いた設計のビルは、需要が供給を大きく上回っている」と発表資料で述べた。

原題:SL Green Partners With Japan’s Mori to Build NYC Office Tower(抜粋)

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