(ブルームバーグ):北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は26日、新たに開発された複数のミサイル・砲兵システムの発射実験を視察した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が27日報じた。北朝鮮が通常戦力と核攻撃能力の双方を強化していることを示す新たな動きだ。
軽量型多用途ミサイル発射システムや戦術巡航ミサイルの多連装システム、射程を拡大した240ミリ誘導ロケット砲などが試されたという。
KCNAによると、今回の発射実験は北朝鮮の5カ年国防近代化計画の一環で、戦術弾道ミサイル向けの特殊任務弾頭や、命中精度向上を目的とした人工知能(AI)を用いた終末誘導システムの評価も含まれていた。
金氏は軍事力の進化を今回の実験が示していると指摘し、砲兵・ミサイルシステムが「自動化・長射程化・超高精度化」の方向で配備されていると述べた。
金氏はまた、核および通常兵器双方の開発を引き続き強化する方針を強調し、北朝鮮の政策方向は変わっておらず、「より明確な行動」を通じて示されると話したという。
KCNAは試験された戦術巡航ミサイルについて、地形等高線照合とAIベースの終末誘導を用いて100キロ先の目標を攻撃可能だと伝え、この兵器は南北軍事境界線付近の長距離砲兵部隊への配備を想定していると説明した。
北朝鮮はここ数年、兵器実験と軍事開発を加速。一方、米国およびアジアの米同盟国との緊張が高まる中でロシアとの安全保障関係を深めている。北朝鮮はロシアのウクライナ侵攻を支援するため、兵器や兵士を送った。
別のKCNA報道では、シンガポールのバラクリシュナン外相が今週、関係強化を協議するため平壌入りしたことが明らかになった。
シンガポールは数十年にわたり北朝鮮と友好的な関係を維持してきたが、両国間の貿易は北朝鮮の核兵器・弾道ミサイル計画に対して科された国際制裁によって、ほぼ停止状態にある。
原題:Kim Jong Un Tests Pyongyang’s AI-Guided Tactical Missiles: KCNA(抜粋)
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