21日の原油相場は下落した。米国とイランが和平合意に近づきつつあり、ホルムズ海峡を通じた原油輸送が再開されるとの見方が広がった。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は、前日比1.91ドル(1.9%)安い1バレル=96.35ドルで引けた。北海ブレント先物7月限は2.44ドル(2.3%)安の102.58ドルで終えた。

恒久的な停戦とホルムズ海峡の通航再開に向け、進展の兆しが示されたと受け止められた。

準国営イラン学生通信はこの日、イランが米国から提示された文書への回答作成を進めていると報じ、米国の提示案は「ある程度の隔たりを縮めるものだ」と伝えた。

トランプ米大統領は4月上旬に停戦が始まって以降、合意は近いと繰り返し述べているが、事態打開には至っていない。

原油相場は日中には上昇していた。イラン最高指導者が兵器級に近いウランを国外に持ち出さないよう指示したというロイター通信の報道後に、上げ幅を拡大する場面もあった。

それによると、イラン側はウランを国外に持ち出せば、米国やイスラエルからの将来的な攻撃に対し、より脆弱(ぜいじゃく)な立場に置かれることになると考えている。

CIBCプライベート・ウェルス・グループのシニア・エネルギー・トレーダー、レベッカ・バビン氏は「事態が激化することなく停戦が長期に維持されるほど、市場は外交的解決に傾きやすくなる」と述べた。

ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)が今月実施した調査によると、市場参加者の過半数は、原油には今後何年にもわたり1バレル=5-15ドルの地政学的リスクプレミアムが上乗せされ続けるとみている。

そうした構造的変化を示す一例として、イランがホルムズ海峡の通航に恒久的な課金制度を導入することをオマーンと協議していることが分かった。

コンサルティング会社エナジー・アスペクツの共同創業者で調査ディレクターのアムリタ・セン氏は、原油相場の大幅上昇を防ぐには、同海峡が6月末までに再開される必要があると述べた。

ゴールドマン・サックス・グループによれば、世界の原油・石油製品在庫は今月、過去最大のペースで取り崩されている。

原題:Oil Falls for Third Day as Traders Parse Status of US-Iran Talks(抜粋)

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--取材協力:Mia Gindis.

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