(ブルームバーグ):韓国でスターバックスに対する不買運動が広がっている。1980年に民主化運動が弾圧された光州事件を連想させる販売キャンペーンをしたとして、韓国部門のトップが解任され、大統領からも批判される事態に発展した。
韓国スターバックスは18日、「Tank Day」と名付けたキャンペーンを始め、大容量のTankタンブラーシリーズを割引販売した。
光州事件では1980年、当時の軍事政権が、南部の光州で起きた抗議活動に対して戦車も投入して武力鎮圧し、数百人が死亡した。スターバックスのキャンペーンの開始日は、光州事件があった5月18日と重なっていたほか、「Tank」という単語には英語で戦車という意味もある。
反発は急速に広がった。韓国法人の最高経営責任者(CEO)は解任され、米スターバックスはこのキャンペーンを「容認できない」と表明したが、反発は収まらなかった。かつての学生民主化運動家を多く擁する与党「共に民主党」は不買運動を呼びかけた。
同党の鄭清来代表は、来月の地方選挙に向けた選挙運動期間中、候補者やボランティアに対しスターバックスを利用しないよう求めた。党関係者がスターバックスのカップを地面に投げつけ、不買運動への参加を誓う動画もソーシャルメディアで広く拡散した。
鄭氏は党幹部とのテレビ会議で、「この運動を記憶する日が来るたび、多くの人々が心理的苦痛やトラウマに苦しむ」と述べ、「国民感情への配慮から、スターバックスの利用を控えることが正しい対応だ」と主張した。
この販促企画は政権内からも強い批判を招いた。李在明大統領はX(旧ツイッター)への投稿で、「非人道的で無謀な、低俗な商売」だと非難した。韓国法相も20日、「非道徳的な蛮行」とフェイスブックに投稿した。
原題:Starbucks Korea Faces Boycott Calls Over ‘Tank Day’ Event(抜粋)
(見出しと第2-3段落の表現を訂正します)
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