原油相場はアジア時間18日序盤の取引で3日続伸。数週間に及ぶ戦争を終結させ、重要なホルムズ海峡の通航再開に向けた合意を巡り、米国とイランの隔たりが大きい状況が続いている。

北海ブレントは1バレル=111ドルに迫った。先週は約8%上昇していた。米ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は107ドルを上回った。

トランプ米大統領は17日、SNSに「イランにとって時間切れが近づいている。早急に動かなければ、イランには何も残らなくなる。時間が極めて重要だ」と投稿し、自身の忍耐が限界に近づいていることを鮮明にした。

協議の進展が不透明なことが先週の原油相場を押し上げた。北京で開かれた2日間にわたる米中首脳会談でも、ホルムズ海峡の通航再開に向けた具体策は示されず、重要な水路を通る輸送量は低迷したままだ。一方、トランプ政権はインドから延長要請があったにもかかわらず、ロシア産原油の販売を認める時限的措置を失効させ、供給の引き締まりを一段と強めた。

イランのファルス通信は、米国が和平合意に向けて五つの主要条件を提示したと報じた。条件には、イランの核開発計画で使用されるウランの米国への移送、米国が補償金を支払わないこと、イランの凍結資産の25%未満の解除などが含まれるという。ファルス通信は情報源を明らかにしておらず、米国もこうした条件について公にはコメントしていない。

一方、イランの政府系メヘル通信は、米国が「具体的な譲歩を何ら示していない」とした上で、「戦争で得られなかった譲歩を交渉で得ようとしており、それが交渉の行き詰まりにつながる」と報じた。

ニュースサイトのアクシオスによると、トランプ氏は16日、バンス副大統領、ウィトコフ特使、ルビオ国務長官、ラトクリフ中央情報局(CIA)長官とイラン情勢について協議した。19日も国家安全保障チームと再び会合を開く見通しだ。

トランプ氏はアクシオスに対し、「われわれは合意を望んでいる」と述べ、イラン側から最新の提案を待っていると説明した。その上で、「彼らはまだわれわれの望む地点に達していない。そこに到達しなければ、激しい攻撃を受けることになる。それは彼らも望んでいない」と語った。

4月8日の停戦開始以降、トランプ氏は2月28日に始まった空爆を再開する可能性を繰り返し示唆している。

北海ブレント7月限は日本時間午前7時04分時点で1.2%高の1バレル=110.60ドル。WTI6月限は1.7%高の1バレル=107.26ドル。

原題:Oil Extends Gains as Trump Says Clock Is Ticking for Iran Deal(抜粋)

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